2015-01-01から1年間の記事一覧

学会2日目

日曜日の2日目は、北海道支部のK君が司会、Uさんが講師で登壇するシンポジウムなので早めに会場へ。 北海道支部のメンバーが聞きにいている。William Dean Howellsというマーク・トゥエイン、ヘンリー・ジェームズと同時代で親交のあった、けれど日本では翻…

学会1日目

相変わらず早めに千歳に着いたので、ビフカツ・サンドイッチを歯に気を付けながら食べてみました。トーストしてあるのとトマトのスライスがはさんであって美味しい。ついビールも。 羽田で英文学会北海道支部のFさんとアメリカ文学会との協力について確認を…

久しぶりの学会出張

これは書きずらいけれど、2013年の10月以来の学会出張です。昨年は5月の英文学会が数10年ぶりで北大で開催され、10月のアメリカ文学会は9年ぶりに北海道支部担当で、北海学園で開催され、2つの学会出張の機会がなくなりました。普通はそれなら他の有意義な学…

チューリップとゼミコン

平日の滝野すずらん丘陵公園を再訪。今回はチューリップが満開できれいでしたが、やはり渓流のエリアの緑が素晴らしかったです。しかし午前と午後とでは光の当たり方が違うので、絶景の1番と2番が入れ替わった。 夕方研究室。そして3年ゼミの初コンパ。残念…

就活と人文学

前項では、3年のゼミ生の人文学を学ぶ上での前提と言うか理論武装について書きましたが、就活に忙しい4年生についても同様の事があります。これも経済学部や法学部の必須科目や必読書のようなものが人文学部では希薄なので、就活で忙しい?学生が時間を取っ…

誕生日と人文学

3年ゼミの一人がちょうどゼミに日に誕生日でした。僕はゼミ生の学生カードを事務から借りてコピーして出欠簿兼プリントの紙のファイルに入れておきます。出身地や家族構成など少し個人情報もありますが、参考になるので。その時に誕生日もチェックして、ピッ…

『あるキング』文庫版と『マクベス』

「文庫本版」は、『マクベス』についての15回の言及とエピグラフに 『マクベス』1幕1場の” Fair is foul, and foul is fair”の6種の訳を引用していて、『マクベス』は『あるキング』のサブテクストになっています。と言うのも、ここでは「戯曲「マクベス」で…

『あるキング』と『マクベス』

『あるキング』(新潮文庫)は、前項でもふれたように雑誌掲載〜単行本〜文庫化でそれぞれ加筆訂正をして基本的には同じ物語の3つのバージョンをまとめて文庫に収録したものです。文庫収録の順番は単行本〜雑誌掲載〜文庫化でマクベスへの言及は「少しあり」…

伊坂幸太郎とマクベス

『あるキング』(新潮文庫)は、『マクベス』に登場する三人の魔女の冒頭第1幕第1場での有名な台詞”Fair is foul, and foul is fair.”(「きれいはきたない、きたないはきれい」)と王と殺人のテーマが共通しています。それもあるのか柴田元幸さんと都甲幸次…

大学の提案作家

ある女優の経歴をウィキペディアでみていたら父親の職業が「大学の提案作家」とあって不思議に思いました。たぶん英文Wikiの訳の間違いだろと思い調べました。英文は”University grant proposal writer”。大学が政府や財団の助成金を取り付けるための文書作…

ヘミングウェイの「ポーター」について

昨日は2カ月ぶりに研究会でした。役員会と年度初めの総会も前後に開催されて。2時30分から6時30分まで4時間の長丁場でした。研究会は来週ヘミングウェイ協会の大会(立正大学)で開催される発表のリハーサルも兼ねて。 ヘミングウェイの未完成だった作品の一…

エジンバラ・モルト

エジンバラの酔っ払い探偵ジョン・リーバスを読みながら、エジンバラ縁のシングル・モルトを飲んでいます。エジンバラのあるスコットランドのLowlandは以前はともかく、今はシングル・モルトの有名蒸留所は多いとは言えません。HighlandはWest HighlandとSpe…

自然につつまれて

連休が終わって、人手のいない平日に久しぶりに雪の季節ではない滝野に行って来ました。最近は歩くスキーやスノー・シューで遊びに冬に行っていました。地下鉄真駒内駅からバスで30分以上かかり、1時間に1本しかないので、西野から綿密に乗継を検討して。家…

自己流Botanical Life

自宅の庭がある事情で8年間手つかずなので、研究室を観葉植物で埋めようとしています。つまり自己流Botanical Lifeまたは私的植物生活です。NHK BSプレミアムのテレビドラマの『植物男子ベランダー』が面白い。特に脚本と主演の田口トモロヲが出色です。原作…

酒飲みの探偵

イアン・ランキン描くエディンバラの刑事ジョン・リーバスは、17作目『最後の音楽』(2007、翻訳2010年)で退職したのですが、『他人の墓の中に立ち』(2012、翻訳2015年4月)で復活しました。さらにまだ2作もあるようですが、ランキンの別シリーズの主人公…

若い同僚の活躍

3年ぶりに英語の歓迎会。若い同僚の活躍に瞠目しました。40歳になっているので、若手と言うよりは中堅でしょうか。同じ学部の同僚は学部の研究報告の一覧でみると、オーストラリア、台湾、イギリスなど1年間に何か所も研究発表や学会出張をしていて羨ましい…

巴旦杏の思い出

円山で評判の中華のお店「玄」に行ってきました。円山クラスの裏手にある、ラーメン屋や喫茶店の並びのカジュアルな店ですが、何回かトライしましたが満員だったり予約しても一杯でした。今回もほぼ満員でしたが、夕食時を外して7時半とか8時頃行くといいか…

ダムネーション

映画や落語、競馬の好きな同僚からDamnationという映画を紹介され、自主上映のお手伝いもしているようで、前売りを1枚買いました。Damnationって、「破滅」または「こんちくちょう」という意味ですが、「ダム・ネーション」(ダムの多い国)とかけているので…

小指が

今回は本当に久しぶりにワードのファイルにではなく、直接ここに書いています。 小さな事ですが、本当に老人になったようでショック。庭に繁殖するタンポポを小さなショベルで取っていました。根が深いので土の奥まで入れて掘り起こしていたんですが、作業の…

マクベスとモダンの黄昏

7月に開催する大学の公開講座は人文学部の担当で、委員から講師を頼まれていちおうタイトルと要旨をでっち上げました。 タイトルは「マクベスとモダンの黄昏」、要旨は以下の通りです。要旨は400字以内と指定された時は、400字ぴったりにします。あまりその…

また別の失敗

昨日は奥さんに連れられて久しぶりにモエレ沼公園に。大通りのバス・ターミナルから35分で行けます。でも家からバス停〜地下鉄駅〜バス・ターミナルと乗継いでバス乗り場に行く時にはぐれてしまう。ぎりぎり間に合ったけれど、先に歩きすぎて見えなくなって…

代講の失敗

昨日病気で休講が続いている先生の代わりに授業に出向きました。一応1回分の下調べをして行ったんですが、学生が予習をしていない、テキストを買っていない学生もいて。普通なら叱りつけるのですが、大学として休講が続いたので、下手にでなければならない。…

代講も面白い

代講をしなければならない事態は避けたいのだが、やむを得ず引き受けた代講の準備がけっこう面白い。他の人のテキストをきちんと読む機会なんてほとんどない。2年次の英語講読(リーディング)の授業なのだが、2頁の本文の他に練習問題が多い。僕は教科書会…

時間論の決着

バシュラールの『瞬間と持続』は、時間論に関心を持っていたので目に留まった事もあります。大学2年か3年の時に『中央公論』(1971年3・4月号)に掲載された小原信の「現代人の時間信仰」が僕の卒論のテーマを決めました。この論文は他の論考と共に『状況論…

ハイブリッド〜文系と理系

2週間ぶりに行ったテレビ塔近くのカジュアルな中華のお店では、置いてあるAeraを見ますが、標題の特集をしていました。1970年代に人文系の学生か院生で『瞬間と持続』(紀伊國屋書店, 1969年)や『火の精神分析』(せりか書房, 1969年)というタイトルを目に…

ゼミ生との会話

4年生で最初の2回欠席をしていた学生がアポを取って研究室に来ました。この4年生は3月から就活オープンなので、人によっては4年の前半はかなり就活に時間を取られる。でも4年ってゼミと卒業研究を残してほぼ単位は取っているので、就活と卒業研究に集中すれ…

前のめり

非常勤講師の先生が体調不良で休講が続き、その対応策の提案を一般教育の英語の皆さんにメールでしました。その後で事務に情報を確認して、追加と言うか訂正のメールを発信。もう少し待って、正確な情報を得てからメールをすればよかった。さらにその後、も…

modernの射程距離

『マクベス』は1606年に書かれたが、それは近代の始まりとも近世とも言われます。宗教改革とルネッサンスによって神が世界を支配した中世が終わり、”modern”の時代が始まりますが、この言葉を使われる時代が長く、現代まで続きます。”modern”という語は、”me…

マクベスと土曜の午後

土曜日の2年生科目「人文学演習」でティム・オブライエンの「レイニー河」を読み始めたけれど、同時に読んでいる4年生とあまり変わらない。4年生の英語力が落ちているのか、2年生の英語の力があるのか。でもスムースに授業が進むと心が落ち着く。土曜日のお…

会報からHPへ

事情があって、アメリカ文学会の支部の歴史を紐解いていました。1987年の会則改訂で支部学会の活動に「研究会」と「機関誌」に加えて「会報」が出現しました。想像するに北海道支部では札幌中心に研究会が開かれていますが、北の稚内、南の函館、東の北見か…