2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

エルロイの復習

「都市小説としてエルロイの『LA4部作』を読む」として『北海道アメリカ文学』に書いたのは、2000年だった。 「はじめに」を再録すると。 ジェームズ・エルロイ(James Ellroy)はL.A.Quartet(『LA4部作』)において、1947年から59年までのロサンゼルス…

エルロイの書評依頼

ドン・ウィンズローの『カルテル』の話の中で、エルロイに言及しました。と言う訳でもないのでしょうが、『読書新聞』からエルロイの書評の依頼が来ました。依頼の理由についてお聞きしたら、僕がエルロイのLA4部作について書いた論文が目に留まったようで…

『カルテル』〜『犬の力』

ドン・ウィンズローの『カルテル』(角川文庫、4月)を読んで面白かったので、前作『犬の力』(2009年)を読み直してみた。興味深いの比較的読んできたウィンズローだが『犬の力』は自分の中で興味が持てず、さっと読んで終わっていたんです。 ところが今回…

今度は東京

毎年出張って年に2〜3回の学会出張だけなのですが、今年はある秘密の任務でプラス4回出張があります。秘密なのでここで内容を明かす訳にはいきませんが、大学の評価をする機関の評価をする委員に任命されて、その評価の仕方の勉強が今回の東京出張です。 ど…

漱石『こころ』再読

NHK BSプレミアムで「漱石『こころ』100年の秘密」を見ました。これ実は2年前の2014年、朝日新聞に連載小説として掲載されてから100年経った「こころ」の新しい魅力を発掘する番組のようでした。番組案内では教科書でもおなじみの「国民文学」だが、し細に読…

テレビが来た日

昭和58年(1958年)我が家にテレビが来ました。小学校1年生の時です。街頭テレビを見た記憶はありませんが、近くの定鉄(定山渓鉄道)の駅にカラー・テレビがあって「チロリン村とくるみの木」を見に行ったのを覚えています。テレビにはカーテンがかかってい…