2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

モラルとマナーと犯罪

マナーの悪い自転車がある種の詐欺のターゲットになると言う話をしました。で、モラルとマナーの違い、モラルと犯罪の境界線について。 「モラル」はmoralityから来ている外来語で「倫理」と置き換えられる。倫理は「道徳」とも置き換えられ、社会慣習として…

新しい商売

タクシーで運転手さんから自転車が車にぶつかっていく当たり屋が存在する事を教えられた。ほんのちょっと動いている車に自転車がぶつかる。自転車に乗っている人は転んで擦り傷ができる程度です。これは自動車対自転車の事故では事故の状況に関わらず、圧倒…

エクセルは難しい/面白い

ちょっとずつエクセルに慣れようと努力していますが。職場のテニス同好会の事務局長をしていて、会計をエクセルで処理しています。前に書きましたけれど、初めてエクセルを起動してブックを作成しました。でも金額を入力して、横に電卓を置いて計算していま…

国際電話の失敗

ついにアメリカに電話をかけました。前に書いたニューヨークのCitibankの口座の残金確認です。 まずアメリカは日本よりも11〜14時間遅れています。東部は14時間。という事はぼくが夜10時に寝る頃は向こうは前の日の朝の8時で開行(って言う?)前で、こちら…

善意と悪意

竹鶴21年を送ってくれたIさんは多くの人に愛された本当に善意の人でした。ゆっくりと療養してもらってまたのんびりと飲みたいです。30代の時は職場の先輩の同僚と、土曜日の午後に大学近くのその名も「学園食堂」でよく飲んだものです。たぶんその後はすすき…

ヒップホップと引用

Stevie Wonder(1950年生まれ)が1976年出した18枚目のアルバムSongs in the Key of Life にはいい曲がありますが、Pastime Paradiseもその一つです。ただ「楽園の彼方へ」と邦題の付けられた原題の形容詞と名詞の関係がずっと気になっていました。つまり「…

竹鶴21年がきた

卒業延期の4年生や退学しそうな3年生と面談していると、次第に気持ちが落ち込んできます。そんな時にはどんな音楽が有効か。普通に考えるなら、楽しい気持ちにしてくれる愉快な音楽。その次は美しい音楽。またはショック療法で悲しい音楽。これは落ち込んで…

郊外の物語

映画を文学テクストのように、映像の美学にまたナラティブの構造から分析したり考察する方法もありますが、ストーリーやキャラクターをアメリカ文化の視点から考察する文化論的な方法もあります。例えば『フィラデルフィア』(1993)はアメリカ社会の人種差…

アメリカの書店

先日の研究会で1964年に39歳で亡くなった南部女性作家フラナリ―・オコナーの初期短編を扱うと言うので、本棚からThe Complete Storiesというペーパーを取り出して準備をしました。この全短編集は30本の短編を収録したNoonday Press出版で、裏表紙のバーコー…

卒業式と春分の日

春分の日を卒業式とうちの大学では決めています。学部の1学年の定員に近い1750名ほどが学び舎を巣立って行きました。5学部1・2部18学科と5研究科の学生・院生たちです。学部生は学科の成績No.2が代表して卒業証書(学位記)を受け取り、No.1が成績優秀者と…

誕生日月間

誕生日〜誕生日週間から拡大して、今月は少しのんびりして美味しいお酒を飲もうと決めました。それで山口県のお酒「獺祭」をアマゾンで注文して届いたので、近所のお店で買った鰈の刺身で一杯。「獺祭」については2009年10月22日に少し書いているので、ここ…

赤狩りとグローブ座

シェークスピアの『テンペスト』について少し書いたので、2回のロンドン勤務で彼の地には詳しい畏友W君から別件のメールに付して、復興されたグローブ座で2006年に『テンペスト』を観たと書いていました。 さてグローブ座の復興にはアメリカの俳優と赤狩りが…

教授会の孤独

昨日の教授会でアドミッション・ポリシーの表現について審議がありました。「人材を育成する」がいいか「人間を育成する」がいいかについて結構いろんな意見が出ました。どちらの支持または反対意見にもそれぞれ妥当性があり、その人の考えや言葉の好みによ…

銀行をめぐる冒険

先週「MLAの会費の支払いに使っているCiti Bankの残高を知らないのだけれど」と書いたら、友人からアドバイスがメールでありました。このW君はロンドンとニューヨークに長くいた元銀行員で専門家です。まったく未知の世界で冒険するつもりで、老化防止のため…

ワークショップという方法

さて例によってワークショップについて、どのように行われているか考えてみました。単なる好奇心ではなく、この学びの方法をゼミなどに援用できないかという教育的実務的な目的もあります。 workshop は、語義的には「作業場」ですが、参加型の講座、討論を…

政治と政策

朝刊をよんでいると、編集委員のM氏による「脱原発」についてのコラムに疑問が。最近ちゃんとした新聞や雑誌の記事の表現で違和感を覚える事が時々あります。あまりたくさんの新聞や雑誌を読んでいる訳ではないので、A新聞の例が多いのですが、問題は若手記…

若手研究者によるワークショップ

2003年第98回研究談話会を「ペットの死を巡る日米詩を精読・比較する」と題して始まった「若手研究者のためのワークショップ」が、10回目の2012年で途切れてしまったが、今度は第11回「若手研究者によるワークショップ」(第174回研究談話会)として再開した…

『テンペスト』から『マクベス』へ

7月の大学の公開講座はシェークスピアについて。それで日本文化学科の映像論の講師が『蜘蛛の巣城』を取り上げるので、僕は『テンペスト』を選んだと言う事については報告済み。それが司会・コーディネータの先輩から『マクベス』にしてほしいと言われました…

学会の会費

督促を受けていた学会の会費を払い、「受け取りました、ありがとう」と言うメールが来ました。2001年から入っている通称MLAというアメリカの学会です。正式にはModern Language Association、訳せば「現代言語協会」ですが、日本の英文学会と同様に英米文学…

デリカテッセンとミステリー

ここ数十年で最高のケイパー・ミステリーとも言える『摩天楼の身代金』をまた再読してしまいました。作者のリチャード・ジェサップはThreat(『摩天楼の身代金』)を1981年に書いて翌年57才で亡くなっています。翻訳は1983年文春文庫で出ていますが、絶版。…

卒業生発表と雨

昨日は卒業生発表の日でした。教務委員は1日待機ですが、われわれ一般教員は成績の照会があった時に連絡が取れるようにしておけばいいようになっています。でも月末からのガイダンスの打ち合わせもあって、雨の中大学に行きました。天気は後からみぞれになり…

地産・地消の誕生日

道産品セレクト・ショップ「北キッチン」のお店が地下街オーロラ・タウンにあって、最近利用しています。地元で取れた製品を地元で消費する地産・地消という考え方は一般的になりましたが、特に美しい食材に恵まれた北海道には、まだ地元の人しか知らない美…

異形の最小化

NHKの『100分de名著』の『フランケンシュタイン』の最終回(第4回、2月放送)の録画を観ました。いつも思っていましたけれど出演者の伊集院光がとてもいい。たとえば名著について読んでいなかったかも知れないけれど、専門家の説明に対するコメントが視聴者…

学科の送別会

1か月前には学部の退職者による最終講義と送別会がありました。今度は学科の送別会。学科委員なので幹事ですが、昨年は学科委員でなかったのに幹事をしました。やはり幹事体質か。 さて昨日は14名の内10名出席。席についてみると、そのうち5名が北大の文学部…

短編ではないけれど

ミニマル・ミュージックの代表的な作曲家であるフィリップ・グラスが映画音楽を担当した点については1月24日に書いたけれど、その『めぐりあう時間たち』について。 1923年ヴァージニア・ウルフはクラリッサ・ダロウェイを主人公とするThe Hoursという仮のタ…

短編小説のココロ

唐突だけれど「アメリカの短編のココロ」って「家族」だと思う。でも執拗とも言えるほど「家族」にこだわるのは、そこに「家族」がないからかも?「家族」が自明のものとしてその社会・文化に存在するのならそんなに「言い募る」事をしなくともいいと思うほ…

パット・メセニーとアニメ

パット・メセニーの”Last Train Home”が人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のTVアニメ版『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』のエジプト編のエンディングテーマに起用されたらしい。ま、有名な曲がテレビや映画に使われることはよくあります…

久しぶりのシェイクスピア

『テンペスト』を読むべく、アーデン版とペンギン、そして岩波文庫と、白水社の全集を用意しました。小田島雄志訳のものは今では白水社Uブックスが主流になっているのでしょうかね。アーデン版はシェイクスピアの学術的な版のシリーズで、現代英語の綴りで長…

入れ子構造の映画について

『ザ・ワーズ 盗まれた人生』( The Words、2012)を見て、映画における語りの構造について考えてみました。 主演のブラッドリー・クーパーは『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』で人気が出たので、ハンサムなコメディアンのような印象だ…

カキ・フライをサンドに

最近マイ・ブームなのが家で作るサンドイッチ。最近と言っても2013年10月27日のブログでも書いているので、飽きやすい僕としてはけっこう続いています。今回は別な趣向で、アメリカで食べたちょっと変わったサンドイッチを2種類紹介します。 一つはニューオ…