大学の提案作家

ある女優の経歴をウィキペディアでみていたら父親の職業が「大学の提案作家」とあって不思議に思いました。たぶん英文Wikiの訳の間違いだろと思い調べました。英文は”University grant proposal writer”。大学が政府や財団の助成金を取り付けるための文書作成係りだろうと想像しました。
しかし申請するのなら”application”ではないかとも思い、さらに調べる。するとあるサイトで”grant writing”の説明があって。” grant writing refers to the practice of completing an application process for funding provided by an institution such as a government department, corporation, foundation or trust. “とあり納得。さらに”Such application processes are often referred to as either grant "proposals" or "submissions."とあるので、政府や財団に提案する形をとる、その文書を提出する申込み・申請のプロセスを”grant writing”というようです。ですから”University grant proposal writer”は「大学が政府や財団の助成金を取り付けるための提案・申請文書を作成する係り」で正しいと判明。
ウィキの訳が怪しい事は推定通り。そしてこのような専門の仕事がある事は興味深い。アメリカって専門に分化する職業が多いんですね。でもその仕事しかできないとつぶしが効かないような気もします。適度な専門性と総合性がバランスよくあった方がいいような気もしました。