2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

September, 11 再び

前夜バッファローからの飛行機が遅れて夜遅くに帰ったので、その事件が起きた朝の9時半ころ現場から5キロほど離れたアパートで寝ていた。すると札幌から大丈夫?との問い合わせの電話があり、慌ててテレビをつけるとワールド・トレード・センターが炎上して…

告発の作法

他者を告発する事は難しい。告発する自分をある種絶対的な善の立場に置いてしまうからだ。もっとも自分が正しい思わなければ人を告発できないだろう。しかし告発する人を客観的に描くには、その人物の全体を限られた時間内で説得的に捉える必要がある。告発…

書けない?!

昨年の11月4日にこのブログをはじめて、少々気負いながらも比較的順調に(笑)書き続けてきたのだが、5日間も書かない事は初めて。 月曜日にはブログのために?映画『ベンジャミン・バトン』を見て、翻訳を買い、原書(これは持っていた)も用意していざ書こ…

この冬一番の

昨夜は歯の治療をしてもらったN先生とMituya Cafeへ。N先生は音楽でだけでなく楽器や音響にも詳しい。店主のY君も途中からウィスキーを片手に話に加わる。サントリーの山崎(この料金はただだったような)を美味しく頂きました。 さて一夜明けて、外は銀世界…

新しい仲間と仕事

緑もいいのだが、色彩に乏しい冬場に花めのもの、色めのものが欲しくてエニシダを買った。細かい葉と小さな黄色い花が可憐だ。新しい鉢を買ったら、同時に新しい仕事が舞い込んだ。ここ数年関わっている名古屋のアメリカ研究の国際セミナーでのコメンテータ…

Bluest Eyes

ポール・ニューマンが9月に83歳で亡くなった。エール大学の演劇部を卒業して、NYのアクターズ・スタジオに入り、TVに出演。ブロードウェーで『ピクニック』に出演して、ハリウッドに呼ばれ『銀の杯』でスクリーン・デビューと書くと順風満帆のようだが、先輩…

時代をとらえるウェストレイク

ドナルド・E・ウェストレイクが12月31日に75歳で亡くなった。何故かAFPニュースの写真がウエストレイクじゃなくてジョン・キューザック。どこからこんな間違いが生じたのか?たぶん脚本を書いた『グリフターズ』の主役と言う事?MWA賞(アメリカ探偵作家…

Dancing in the Dark

昨年の6月にCyd Charisse(シド・チャリース)が86歳で亡くなる。優雅でかつセクシーなダンサーでSingin' in the Rain(1952)とBandwagon(1953)で記憶される。 『雨に唄えば』(スタンリー・ドーネンとジーン・ケリーの共同監督)の方は、MGMミュージカル…

雨とCDの整理

2月の時ならぬ雨で道路は轍(わだち)ができて大変です。凸の部分は柔らかい雪、凹の部分は解けた水で歩きずらいったらない。こんな日は家にいて延ばし延ばしにしていた事をするに限る。 今まで1年半はCDをロック、R&B,ジャズの3つに分類していたので、探す…

懲りない人って?

昨日は入試の試験監督だったが、前日深夜眠れなくて始めたナイト・キャップが多すぎた。午前中つらい(笑)思いをした。実は前のエントリー「雪祭とアイリッシュ・パブ」を書いていたのです。右上に書き込んだ時の時間が表示されています。飲む量もビール小…

100年目の三四郎

漱石の『三四郎』は1908年(明治41年)の9月から12月にかけて東京朝日新聞に連載され、翌年5月に出版された。『それから』、『門』と並ぶ三部作と称されるが何故だろうか。『三四郎』は読むたびに自分の年齢や知識も異なるので、異なる読後感を持つ。今回読…

雪祭とアイリッシュ・パブ

火曜日は家内と買物の前に初めて駅前のアイリッシュ・パブO'Neil'sに入る。ランチに生ビールのパイントとフィッシュ&チップスを注文。ギネスのスムースさと温度がちょうどいい。若い女の子の二人連れや老婦人が一人で入ってくるので皆ビールで昼食かと思い…

ゴスペルとグルーヴ

ジャム・バンドと言えば、2001年トライベッカ(マンハッタン、NY)のライブ・ハウス「ウエット・ランド」でのRobert RandolphのLive at Wetlandが懐かしい。ロバート・ランドルフの演奏するのスティール・ギター。我々の世代ではハワイアン音楽の楽器だ。し…

普遍語もまた亡びる

水村美苗の『日本語が亡びるとき』(筑摩書房、2008)と「特集 日本語は亡びるのか?」(『ユリイカ』2月号、2009)をテキストに言語について考えてみた。『日本語が亡びるとき』については年末の風邪ひきの時に読んで、アイオワでのモンゴルやポーランドの…

ファンクとグルーヴ

この定義の難しい言葉で表わされる両方の要素を持っているバンドがある。アラン(d)とニール(org)のエヴァンス兄弟とエリック・クラズノー(g)の三人からなる、Soulive(soulとliveをくっつけた名前)というグループで、ジャム・バンド、フュージョン・ジャズ、…

しみじみがテレビで

2年前に仲間と出した『しみじみ読むアメリカ文学』(松柏社)の短評がテレビで流れるよと言うメールが編集を担当した人から来た。それでテレビを見ると今村盾夫先生が3冊の短評対象の1冊に『しみじみ』を取りあげてくれた。メインは『若者はみな悲しい』(光…

最終講義・送別会そして

昨日の午後は退職される2先生の最終講義が行われた。宗教学のT先生の「ものとこころ」の話が面白かった。〜精神とかイデオロギーの無意味さと経典だけを研究するのではなく、写経・読経などの重要性も指摘されたが、それって後からの質問にも出てきた身体性…

ゆっくりと

1年ぶりに歩くスキーに出動。3,4人同朋を見かける。中高年、スピードは様々。今度の日曜日に歩くスキーの大会があるのでその準備なのか緩いけれど登りなのに飛ばしていくスキーヤーもいる。そんな人が通ると邪魔にならないように?そっとわきによけて、その…

繰り返すリズム

ヒューストン・ベイカー・ジュニァは『モダニズムとハーレム・ルネッサンス』の中でアミリ・バラカ(元ルロイ・ジョーンズ)の「同じでありながら変化していく」を黒人の音楽的伝統と個人的才能の間の相互作用の説明として引用している。「伝統と個人的才能…

ビギナーの失敗

午前中は来週の一般入試のリスニングのリハーサル。リスニングってここだけの話だけれどコスト・パフォーマンスからいうとあまり意味ないと思う。センター試験でも一般入試でもリスニングで測れる力よりもリーディングの能力方が潜在的にも将来的にも重要だ…

出動準備

減量対策、運動不足解消、外の空気を吸いたい、などの理由で50肩をおして歩くスキーを再開しようかなと考えている。家から歩いて1分のところにある発寒河川公園は歩くスキーもできる。少々アップダウンは少ないが、景色も悪くなく、往復で2,3キロにはなる。…

幻視の作家チーヴァー

アメリカの50年代、郊外について書き続けているような気がする。その流れの中に入るだろうか、亡くなったアップダイクと並び称されるニューヨーク派のジョン・チーヴァーの作品について書いてみたい。ニューヨーク派と勝手に名付けたが『ニューヨーカー』(1…

若者文化のヒエラルヒー

S・J・ローザンの『冬そして夜』を読む。何でも昨年のベスト・ミステリの3位だとか。最近この手のべストはいくつかあって、それにのって書店も平積みにしている。アメリカ探偵作家クラブ (Mystery Writers of America)によって前年にアメリカで発表されたミ…

ためになる楽しい時間

昨日は藤女子大で日本アメリカ文学会北海道支部の研究談話会があった。2本立てで前半がクロード・マッケイ論、後半がフランク・ノリス研究史。前半の司会をしたがマッケイの文学的態度を含む経歴紹介が参考になった。取り上げた詩の分析をもう少し詳細にすれ…