2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

M・トウェインと3人のトム

13年前の『ユリイカ』のM・トウェイン特集を読んでいます。そこでは平石貴樹氏、後藤和彦氏、笹田直人氏の論考がそれぞれ「規範」、「父親殺し」、「パッシング」の観点から参考になる。平石先生の「トム」が結局規範の中に戻る存在という位置づけが頷けます…

戦争文学の系譜

アメリカ文学に限ると、南北戦争を描いた古典スティーブン・クレインの『赤い武功章』(1989)に始まり、映画『国民の創生』(1914)の原作となったトーマス・ディクソンの『クランズ・マン』(1904)なども広義では含まれるか。たぶん『風とともに去りぬ』…

素晴らしい青空

日曜はバス・地下鉄・バスを乗り継いぎ1時間少々かけて東区のモエレ公園へ。イサム・ノグチがグランド・デザインをした公園です。ニューヨークにいた時にクィーンズにあるイサム・ノグチ庭園美術館に行ってきましたが、庭園と美術館が合体した面白いものでし…

円山のお店

夕方バスと地下鉄を乗り継いで円山に出る。円山クラスを南側に通り抜けてカジュアルなイタリアン・レストランを目指すが見当たらない。南2条西22丁目と記憶していたのだが。南1条も探すが見つからなかった。帰宅してネットで確認してみると南3条だった!! …

授業は難しい?!

2学期が始まり2か月ぶりに授業が再開した。29年も同じ事をしているのだが、何故か休み後の授業がうまくいかない。学生も教師もぎこちない? まだ授業モードにうまく入っていかないようだ。木曜日2クラス、金曜日3クラスあったが、そこはかとなく遠慮がちな、…

英文学史の問題

先週書いたものを支部HP用に改訂しましたので貼り付けてみます。 藤女子大学文学部英語文化学科主催の公開講演会が同大学北16条キャンパスにおいて開催された。講師は集中講義に見えていた東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授の高橋和久氏(元日本…

カナダから友人の来訪

1989年に北海学園大学から交換教授としてカナダのアルバータ州レスブリッジ大学で日本文化?を教えた。その時にお世話になったのが、今回札幌に来たチャック&セシール・マクリーリー夫妻だった。 20年前は天安門事件の年で、カナダに来ていた中国人の留学生…

彫刻美術館へ

シルバー・ウィークは、迫りくる2学期におびえつつ、テニスと家庭サービスと仕事(2学期と司会の準備)をしています。 今日は午前中テニスとをした後、神宮前の「ビストロ ぽっくるとん」でランチ。ビールと子羊をパン粉を付けて揚げた料理。これは美味し…

戦争について語る

Tim O'Brein(ティム・オブライエン)の処女作 If I die in a Combat Zone(『僕が戦場で死んだら』、1973)と代表作The Things They Carried(『兵士の担う物』、1990)を続けて読んだ。 そこでの印象は、戦場において人間が発揮する勇気や戦友との友情より…

アメリカ的テニス大会

ニューヨークのクイーンズ区にある全米テニス・センターで全米オープンが開催中。と言うか今男子決勝をライブで放送中でもうすぐ終了する。 この大会は2001年9・11の直前に見に行きました。その時は女子の準決勝だと記憶していますが、S・ウィリアムズとM…

お勧めの坦々麺

またかと思われるかも知れないけれど、まだ探究?中です。先週11丁目傍のプリンス・ホテル2階「芙蓉城」で麺・スープ共に美味しい坦々麺を食しました。だいたいホテルの中華のお店はスープはちゃんとしているんですよね。でも麺が中華料理店の細くて腰のない…

司会なのに遅刻?!

昨日は午後、アメリカ文学会の北海道支部の研究談話会があった。それなりに準備したのに遅刻してしまった。集まってくれた皆さんに申し訳ない。それとサングラスの替えを家にに忘れたので黒メガネのまま。でも談話回の発表はよかった。司会の報告を支部HP…

英文学史について

昼は久しぶりに友人の店MITUYA-Cafeでお喋りとカレードリア。 午後は藤女子大での講演に。講師は東大文学部の高橋和久先生。前英文学会会長の高橋先生とは水曜日に数人で飲んだのでした。この先生の酒席における洒脱な話しぶりが講演ではどうなのだろうとい…

時間論のおさらい

LA文学と時間表象に関する発表の司会をする準備をしている中で時間論をまた読み直しています。これって大学の卒論と修論でV・ウルフの作品を題材にして扱った時間論と関係する。時間論についてはいつか、最後に扱うテーマとしてとってあるが、全然取り組…

制度というフィクション

マーク・トウェインの『王子と乞食』を読んでます。函館で開催される支部学会の発表で司会をするための準備。 発表は貨幣と身分と言う2つの制度から作品を分析する。本来は商品価値が貨幣価値を決定するはずが、資本主義社会では貨幣の価値が商品の価値を決…

熱い仲間と夏の終わり

昨日は毎年行われる北海学園大学教職員テニス同好会と小樽商大のテニスの試合が商大テニス・コートで行われた。 職場の同好会はメンバー40数名、実動15名くらいか。同好会は30年の歴史を持つが大学のコートが若干遠い清田にあるのと、メンバーの高齢化で少々…

究極のダンス

数ヶ月前BSで強烈な黒人のダンスの映像を見た。「ライズ」とか言ったような気がして調べてみたが見つからない。 でも今日ようやく分かった。映像は映画Rize(邦題『RIZE<ライズ>』)。ダンスはブレーク・ダンスとも違う、振り付けのないまったくの即興の…

パラレル・ワールドについて

来週土曜日の司会の準備?としてSteve Erickson(スティーブ・エリクソン)の Our Ecstatic Daysと Sesshu Foster(セッシュウー・フォスター)の Atomik Aztexを読んでいる。 エリクソンはロサンゼルスを舞台とした作品を書き続けているが、思っていたより…