誕生日と人文学

3年ゼミの一人がちょうどゼミに日に誕生日でした。僕はゼミ生の学生カードを事務から借りてコピーして出欠簿兼プリントの紙のファイルに入れておきます。出身地や家族構成など少し個人情報もありますが、参考になるので。その時に誕生日もチェックして、ピッタリあった時はケーキなど用意する事にしています。ゼミの日と誕生日が近いケースも含めると多くなりすぎるので、あった時だけ。
 3年前のブログを見ると、全員女子の時には嬌声が上がって、このゼミでよかったなどと少しオーバーなリアクションもありました。昨日は声は上がらなかったけれど、それなりに喜んでくれたような。でペットボトルの紅茶とケーキを食べながら、英語のテキストを読むのも無粋なので、気になっていた人文学部3年生の専門分野についての自覚というか、人文学の曖昧な学びの意義について、理論武装の意味も込めて議論をしてみました。
人文学における曖昧だけれど重要な学びだと思うし、経済学・法学のような実用的な実践的な学問とは違うけど、人文学って役に立たないって言われるけどどう?と挑発してみました。すると学問の基本としての人文学とか、すぐには役に立たないかもしれないけれど、いつか役に立つという回答が返ってきました。じゃ、いつかは役に立たないとだめなの?と、有効性がないと意味がないのだろうか、さらに追及すると、その後の答えは返ってこない。でもゼミ生もそれなりに、人文・教養的な学部を選んだ事について考えていると分かってよかった。