2012-01-01から1年間の記事一覧

color-blindなハリー・ボッシュ

また年末はマイクル・コナリーのハリー・ボッシュのシリーズを読んでいます。最近は別シリーズのリンカーン弁護士の訳以外にボッシュの新作翻訳されていません。それでNine Dragonsをペーパー・バックで読んだ話は前にしました。今回は2011年のThe Dropを読…

不肖の息子

「不肖の息子」が主題の映画を2本見かけたので、例によって語源や用法が気になり調べてみました。「肖」は似るという意味で、「不肖」は天子や賢人、または父や師に「似ていない」という意味から、その名を汚すような愚かで未熟な子や弟子の意にも用いられる…

究極のダンス

アメリカの黒人のヒップホップ・ダンスのもっと激しいバージョンで、クラウン・ダンスというか、ダンス・バトルのようなもののドキュメンタリー映画に『RIZE ライズ』と言うのがあります。 その予告編が下のyoutubeで見られます。これって黒人にしかできない…

郊外と若者文化

3年ゼミのヘビメタ少女をゴスっぽい格好と言ったが、それに関連するアメリカの若者のコミュニティ(特に高校)のヒエラルヒーについて興味があった。実はアメリカの高校を舞台としたハリウッド製の青春映画はかなり多いのだが、それに関しては後述するとして…

カラオケ・マインド

この間の支部大会の2次会では平石貴樹先生(イニシャルで行こうと思ったけれどいいでしょう?)の低音の裕次郎を久しぶりに聞きました。久しぶりと言うのは8年くらい前に北星で英文学会の全国大会を開催した時に、会長(当時は高橋和久先生)と平石先生(当…

年末の失敗・・・

昨日で年内の授業は終わりました。。 3年ゼミは夏休みの課題レポートの発表の最後と英語テキストの講読。発表者はヘビィ・メタルを演奏している女子で、内容もヘビメタについて。これがけっこう面白かった。僕らの頃はハードロックというラウドでディストー…

日本のスピリチュアル・ジャズ

ジャズはポップ・ミュージックのジャンルではスピリチュアリティの高い音楽だが、特に黒人のジャズにおいては、アフリカ起源の精神性と、アメリカにおける差別や苦境の中で自然に出てくる宗教的な救い・自由・平和が表現される。 では白人のジャズはどうか、…

就活とゼミ

去年だろうか、新聞で就活による欠席で4年のゼミが成立しないと言う記事を読んだ時は、まだ他人事だった。今年の3年の状況を見ると、かなり深刻だ。学生のゼミへの取り組み、こちらのゼミ生への指導にも問題はあるのだろうけれど、不況が続き、就職部もとい…

授業見学

昨日31年間の中で初めて同僚の講義を90分聴きました。面白かったです。というのは教育開発運営委員会がFDの一環で授業改善のために評判のいい講義を聞いてみようという事で薦められた講義だったせいですね。 2部法学部のT先生の憲法の講義を5名ほどで聴講し…

妻を脱獄させる

このタイトルでどの映画か特定できる人はかなりの映画通でしょうか。フランス映画『すべて彼女のために』(2008)とそのリメイク版『スリー・デイズ』(2010)です。前者は前に見ていて、後者は今朝見ました。 無実の罪で殺人犯とされた妻を教師の夫が脱獄さ…

3つのシンポジウム

この3週間で3つのシンポジウムに講師として参加しました。こんな事は初めてで面白かったけれど疲れた。 2つはすでに報告済みの英文学会の東北支部大会と、アメリカ文学会の北海道支部大会。昨日のはうちの大学(北海学園大学)の開発研究所の公開シンポジウ…

法事と支部大会

12月1日(土)アメリカ文学会の北海道支部大会が今日の午後、北海学園で開催されます。実はそのシンポジウムの発表準備で10日間ほどこのブログを更新できませんでした。確かめてみたら(確かめなくてもいいけど)20日(火)以来でした。 24日(土)に一応原…

60年代のスピリチュアリティ

18日(日)朝ホテルで集合してタクシーで会場の岩手県立大学へ。2011年のアメリカ文学会の全国大会でも会場だった。その後2005年には東北・北海道地区大学一般教育研究会の会場でもあったような記憶があります。つまり盛岡市から20キロくらい離れた滝沢村に…

すわ、痛風?!

土曜日朝、これから盛岡に行くという朝、起きてみると右足首が痛い。寝てる間に何があったか。寝相が悪くて足首をひねった可能性が高い。でも何とか歩ける。階段を下りる時がつらいけれど。これが歩けなければ、中途半端な発表をキャンセルできるのだけれど…

ダメ出し

学生の卒業研究に対して、ゼミでみんなで表現や内容のチェックをしています。それをあるゼミ生はダメ出しと言っていましたが、確かにそうも言えるか。でもゼミ生と教員が一対一でやり取りをするよりは、ゼミ生がゼミ仲間の研究内容に深く触れる事ができるし…

ウッドストックがやってくる!

今朝は3時ころ目が覚めて眠れない。かみさんはお姉さんたちと函館に母方のおばさんのお見舞いに行っています。 メル・ギブソンの刑事もの(被曝して殺された娘の敵を討つ話)を見た後、『ウッドストックがやってくる!』を観ました。ちゃんと最初から最後ま…

ムッシュー

同志社のF君から新しい翻訳が届きました。アメリカ文学の新人作家の翻訳と思いきや、何とロレンス・ダレル。懐かしい『アレクサンドリア・カルテット』。高松雄一先生の翻訳で読んだのは30年以上前です。当時『男と女』のアヌーク・エーメで主演で『ジュス…

ルー・ロウルズ、1989年

1989年カナダのレスブリッジ大学で9月から12月まで日本文化を教えていた。天安門事件のあった年で中国人留学生が帰国できないとか、すぐ帰国しなくちゃとか動揺していました。 その時は車で30分ほど南の国境を越えてモンタナやスポケーンに行ったり、カルガ…

書けない?!

発表まで2週間弱に迫ったシンポジウム講師用の原稿を書く事にしました。昨年・一昨年と1回づつシンポジウムの講師をして原稿なしで臨んだのですが、2回ともその後それについて原稿が書けませんでした。 最近研究発表をしていないので、大きな声では言えませ…

準拠枠としてのマイルス

13日後のシンポジウムも発表原稿を用意しようかと思いつつある今日この頃です。原稿を用意するデメリットは明瞭。面倒です。メリットはそのテーマについてきちんと考えなければならない。参加者用のレジュメに少し発表者の自分用の書き込みをしてすませば、…

イージー・オール

昨日は昨年11月12月に相次いで亡くなった家内の両親の早めの一周忌でした。会社を経営した義父と調停やガール・スカウトの役員をしていた義母なので多くの人に案内を出し、90数名が出席してくれました。 読経も終わり法要の会食の前に両親の写真をスクリーン…

発表と原稿

12月1日(土)の支部大会のシンポジウムでポストモダン小説について少し話すのですが、司会のUさんから発表原稿を事前に提出するよう命令?されました。 最近、研究発表をしていないし、シンポジウムの講師の時は原稿を用意していない。それでシンポジウム…

乗り過ごす?!

木曜日は朝の1時限目。バス〜地下鉄〜地下鉄という通勤経路なのですが、今日は最後の降車駅を乗り過ごし、慌てて降りて反対方向の車両に乗り無事大学に到着。 実は今朝、体調が思わしくなく、でも昨夜は遅くまで飲んでいた訳でもない。あるとしたら7時過ぎ…

アフリカの音楽

今日の夜「北米文化論」では「アメリカ音楽1」をやります。ロックン・ロールの始まりと、1950年代の黒人音楽を説明するのにやはり差別の歴史も必要になります。 ロックの最後の方は、ワールド・ミュージックにもふれますが、サリフ・ケイタ、キング・サニー…

予算の時期

今日はこれから午前中いっぱい、予算要求の学長ヒアリングです。各学部や部署が今週予定を決めて学長に対して希望を出し、それを学長が学内的な予算要求の取りまとめをして上に持って行く訳です。 僕は教務関係の要求を出し、同時に教務センターの中に置かれ…

学生の発表

昨日(金曜日)は3時間の授業、全部学生の発表でした。 3年ゼミは卒業研究の16,000字のトレーニングのために、夏休み5、000字のレポートを課しました。普通だと2,500〜3,000字程度なのですが、少し時数が多めになった卒研がイメージできるような字数に敷居を…

学生新聞の取材

大学の学生新聞会からGPAの導入について取材をしたいと言う申し出があった。これには学生新聞会〜学生部〜教務センター〜教務センター長という面倒な依頼の手続きがありました。 それで先日、30分ほど取材を受けました。やってきたのは法学部3年女子の編…

北海道支部同窓会

午前中に時間のある時にお店の前まで行って場所を確認したのにまた少し迷って、でも時間前に「八鶏」に到着。発表をしたTさん、Mさん、司会をしたHさんを労いまずはビールで乾杯。 司会をしたHさんが2本の発表のうち一人が事前の連絡が取れなくて困ったなど…

出張中の訃報

学会からホテルに戻り、一休みして懇親会に出かけようとしていると札幌の地元のテニス仲間から電話が入り、Kさんが亡くなったとの事でした。 18年前に今の自宅のそばのテニス・コートを散歩中に知りました。それ以前は職場のコート、そして市営の中島のコー…

学会の委員会

学会(ここではアメリカ文学会)には種々の委員会があって、編集委員会や大会運営委員会などがあるが、各支部の支部長を中心とする代議員会が言わば最高決定機関となるでしょうか。 この代議員会には前に代理で一度出席した事があります。今度は前支部長の伊…