学科の送別会

1か月前には学部の退職者による最終講義と送別会がありました。今度は学科の送別会。学科委員なので幹事ですが、昨年は学科委員でなかったのに幹事をしました。やはり幹事体質か。
 さて昨日は14名の内10名出席。席についてみると、そのうち5名が北大の文学部出身でした。最近は道外の人が赴任してくるケースの方が増えていますが、今回の4名が英文科の先輩後輩で学部・大学院時代の話に花が咲きました。2年で修士を終了した先輩と後輩、4年かかったIさんと僕。「鬼の〜」と言われた〜先生の話。実際の僕が大学院の時に学部の女子学生が授業中泣いた場面を憶えています。でもその時はその学生がちゃんと予習をしてこなかったのですが。
 さて主賓のIさんが挨拶の時に、研究室を片付けていて見つけたという赴任した30年前の大学の紹介パンフレットを見せてくれました。研究室がある10階建ての4号棟のみがキャンパスにそびえ立っている写真でした。僕が赴任した35年前には築数年の新しいシティ・ホテルの客室のような研究室でした。そこから豊平川の花火も見えました。その後20数年前に地下鉄東豊線開設と同時に6号館ができ、10年前の経営学部開設時に7号館ができて、昨年僕は34年ぶりに研究室を移動して7号館に。
 もう一人の主賓のI先生は、北見の北海学園から札幌の北海学園人文学部創設と共に移動してきたカナダ文化の専門家です。出身のカナダのトロント大学の話など。また当日卒業審査教授会の後に開かれた経営学部の入試委員を招いての講演会の話など。経営の人は入試においても、受験生=潜在的な顧客の動向を緻密に分析する経営的な視点で非常に有効な考え方をするのだなと感心しました。今の人文学部の中堅および若い教員はそのような考え方も必要だと思いますが、僕に近い年齢の人はそれって人文的な長いタイムスパンで物事をとらえる思考とは違うんだよねと、心の中で思っていました。
 卒業審査教授会、入試の戦略についての講演、そして送別会といろんな事を考えさせてくれる行事を終えて、雨の中帰宅しました。