久しぶりのシェイクスピア

テンペスト』を読むべく、アーデン版とペンギン、そして岩波文庫と、白水社の全集を用意しました。小田島雄志訳のものは今では白水社Uブックスが主流になっているのでしょうかね。アーデン版はシェイクスピアの学術的な版のシリーズで、現代英語の綴りで長いイントロと注釈がついている、院生時代に買ったものです。「アーデン」という名前はシェイクスピアの母Mary Ardenと、『お気に召すまま』の舞台となった「アーデンの森(Arden))から来ているようです。
 このアーデン版『テンペスト』はMethuen社のもので、本文が130頁に対して、序説が139頁、そしてアペンディクス40頁、日本語注釈が25頁という、テクストの前後が1.5倍の分量があるもの。解説書付のテクストと言うことになりますか。やはり久しぶりに英語で読んでみたい。40年前の大学院の講義というかゼミの風景が浮かんできます。大学院に入った時、修士が1学年4名で先輩修士がいて、T先生のシェイクスピアを受ける人は8名ぐらいだったか、ゼミ室の雰囲気はかすかに覚えています。先輩の女性が化粧をしていてずいぶんと大人に見えたり、後輩の院生がきちんと下調べをしてきて感心したり。