2013-01-01から1年間の記事一覧

紀要の行方

昨日学部の起用がほぼ1か月遅れで出来ました。抜き刷りは100部。抜き刷りとは紀要の執筆部分だけを印刷して簡単な表紙を付けたものです。 紀要は大学や学部の研究論文集。学会なら学会誌・機関誌と言うのだろうか。うちの大学でも各学部の紀要と、全学共通の…

研究方法の歴史

たいそうな見出しにしましが、11月に学部のシンポジウムで話すテーマに関連して考えています。所属学部は去年開設20年で、今年開設記念シンポジウムをしました。同時に学部教員だけでなく、卒業生・院生も含めて人文学会を発足させるので、その総会に合わせ…

鳥取とフランス映画

最近「鳥取」という言葉を見るとすぐ反応します。今度は『キネマ旬報』のコラムで、谷口ジロー原作のフランス映画『遥かなる町へ』が紹介されていました。谷口ジローは漫画雑誌でも読んでいましたけれど、一番よかったのは『漫画アクション』に連載された『…

鳥取と二十世紀梨

母方の祖父の故郷、鳥取から二十世紀梨が送られてきました。僕が生まれた頃亡くなった祖父は鳥取から稚内に移住して、母の進学を機に札幌に引っ越してきたようです。そのあたりの事情は間違っているかも知れないけれど、確かめるすべもないので。明治期に本…

ゼミ生の嘆き

4年ゼミの2学期最初は、9名中4名出席。入院2名。体調不良1名。旅行中1名。で、4名でおしゃべりをしてしまった。いつもきちんと勉強しないゼミの様に聞こえるかも知れないけれど。やる時はやっています。 で、9名中就職が決まっていない4名のうちの一人がある…

理想の組み合わせ

週に1〜2回ランチに通うテレビ塔近くの「チャイナ・パーク」のランチは数種類あるけれどAランチは肉系のメインのオカズに、少し小さめの副菜がついて682円。僕は単品ではレバニラ炒めとカニ玉が好きだけれど、どちらも700〜800円以上もする。量も多い。この…

戦争と文学

土曜日支部学会の研究談話会で東京工大のUさんが発表してくれました。4月以来休んでいた支部の活動停滞を心配して発表を買って出てくれました。マーク・トウェインの南北戦争における関わりと作品について、詳しく論じてくれました。 トウェインは南北戦争を…

オータム・フェスト

今日から29日まで大通りの4丁目から7丁目まで「オータム・フェスト」という食のイベントが始まりました。道内の海産物やラーメン、札幌市内のレストランのピザやパスタ、そして様々なビールやワイン、日本酒などが楽しめます。 今日は午前中に会議が終わり、…

英語の表記

7月に道新から出た『自然ガイド 藻岩山・円山』と言う本の英語のタイトルの監修を頼まれました。市民に身近な藻岩山・円山を中心として豊かな自然を紹介・解説したネイチャーガイドの本です。山の木々・花・野鳥など多彩な写真や解説を掲載して、近郊の手稲…

Learning Commonsについて

昨日学長のもとで図書館長、教育開発運営委員長とともに、「ラーニング・コモンズ」の補助金申請の説明を受けました。これは数年前から各大学でも取り組んでいて、うちの大学は例によってのんびりしているので、今年はじめに教育開発運営委員会に検討するよ…

US Open 雑感

前のブログとの間に時間が空いたのは、2学期がひたひたと近づいているからなのか、何か書く話題がないからなのか。1週間くらい空くのは時々ありますが。ただ書けばいい訳ではないので、それなりに意味がないと書く方も読む方も面白くないし。とこんな風にブ…

コミュニケーション

今年テニス・コートに来なかった仲間が先週顔を出しました。理由は白内障の手術をしたので、数ケ月運動が出来なかったという事でした。僕も3月に目の検査に行った時に緑内障の検査をして一応大丈夫だったけれど、半年後に来るように言われていました。 でも…

夏の終わり

先週は福島でセミの鳴き声を随分と聞いたのですが、札幌では秋の虫の声。 金曜夜に福島から戻り、土曜は雨の中、テニスの練習。日曜日は2年ぶりに小樽商大との定期戦が実現しました。昨年は商大のある件が理由で中止になり、今回も天気が危ぶまれましたが、…

美術館のはしご

研究会が午前中に終わったので、福島県立美術館に来ました。ひっそりとワイエスを見ようと思ったのですが、チケット売り場に行列が。若沖の特別展だとか。でも山を背景にした美術館はなかなかいいものでした。 福島から郡山に移動して、今度は郡山市立美術館…

福島です

昨日から研究会で福島に来ています。福島大のある福島市は福島空港から遠い。空港バスが郡山市が終着でそこからまたバスか列車に乗り換えて福島市に到着。後から別のルートで来た人に聞くと、仙台空港を利用した方が空港から福島までの時間は大差ないとして…

オオカミの憂鬱

本当に久しぶりに円山動物園に行きました。5〜10年ぶりくらいだろうか。家からはバスで北海道神宮前まで行き、神宮を通って森の木できた路を通って動物園の入り口に着きます。 入ってみると以前のような動物園の臭いがしない。建物の中に入るとそれなりにと…

US Open始まる

昨日から今年のUS Openテニスが始まりました。残念ながら日本勢(伊達と錦織)は1回戦で敗退しただけでなく、今シーズン最後のグランド・スラムという事で、秋近し=テニス・シーズンの終わりが近づいてきてさびしいです。 今回2年ぶりにUS Open Shopでテニ…

ヒロインとイノセンス

前項の続きです。主人公に若き女性=少女を選ぶのは、作り手の多くが男性で、異性への憧れと欲望があり、それは大人でない、性的に成熟していない少女の方がヒロインとして有効だと無意識/意識的に考えるからである。 このイノセントなヒロインは性的な欲望…

あまちゃんと宮崎アニメ

NHKの朝の連ドラ『あまちゃん』が大人気です。僕も最初から見ていますが、主人公の天野アキを演ずる能年玲奈のコメディエンヌぶりが際立っています。もちろん宮藤官九郎の80年代のポップ・カルチャーへの目配りの利いた脚本や他の出演者もいいのだが。 で今…

My Favorite Things補遺

10日前に書いたMy Favorite Thingsの補足です。My Favorite Thingsの3つの演奏について比較しましたが、似た時期の1965年位発表されたAfrica BrassではGreen Sleevesをソプラノで吹いていて、このイギリスの民謡(フォーク・ソング)とMy Favorite Thingsに…

お盆なのに

13日(火)はお盆初日なのですが、大学から呼び出しが入る。メールではらちが明かず電話をすると明日からお盆休みで今日中に決済をしてほしい案件がいくつかあるという。それで大学へ。 教務センターでいくつか決済をする中に、教育実習の辞退が2件あった。…

疾走する俳優の肉体

ケビン・ベーコンの『クイックシルバー』(1985)をBSで見ました。ケビン・ベーコンは『ダイナー』(1982)で注目され『フットルース』(1984)でブレイクした俳優で、近年は主役もしますが、強烈な悪役もかなりこなす。 この映画のタイトルは、「クイックシ…

雨の墓参りとオーディオ

昨日は雨の中、旭川に友人のお墓参り。途中(深川あたり)から晴れて、無事お墓参りを終え、昼食を食べて旭川市内のオーディオ喫茶GFへ。一緒に行ったMITUYA-CAFEのY君が知り合いから聞いていたGFを探しました。持っていた名刺と僕のタブレットの地図が役に…

私のお気に入り

1965年に映画で大ヒットした『サウンド・オブ・ミュージック』の挿入歌My favorite Thingsをジョン・コルトレーンは1961年アトランティック・レコードから出した『マイ・フェイヴァリット・シングス』で演奏しています。メンバーはジョン・コルトレーン (sp…

ファンキーでタイトな『ヘビーメタル・ビーバップ』

32GBのiphone5を買ったので、またアマゾンでいろいろCDを物色しては買っています。スピリチュアル・ジャズ研究用や懐かしの1970年代のジャズもふくめて。 でブレッカー・ブラザーズ『ヘビーメタル・ビーバップ』(1978)。タイオルとアルバム・ジャケッ…

「文脈」がない

マスコミで失言として取り上げられる人はたいてい、発言の一部を文脈と違う意味で取り出して論う(あげつらう)とマスコミを非難する。橋本大阪市長の「慰安婦」発言も同様のマスコミ非難をしていたが、彼の場合は失言とされる発言の前後を読んでも、戦場で…

「文脈」がない、その2

今日の朝刊には麻生副総理の事件はもう出ていない。何か上の方からメディアに圧力がかかったかのような凪的な状態。 前項を書いた後、麻生氏のシンポジウムの発言の全部を読む事が出できると分かり、読んでみました。すると見事に脈絡がない。要旨の方はその…

『ペーパーボーイ 真夏の引力』の原作

やっとPete Dexter(1943-)のPaperboy(1995)に辿りついた。この作品は2009年のPreciousを製作・監督したリー・ダニエルズにより『ペーパーボーイ 真夏の引力』として映画化された。デクスターが監督と共同脚本を担当しているが、この黒人でゲイであるダニエ…

新聞記者が主人公

『ペーパー・ボーイ』を論じるために、新聞記者が主人公の翻訳ミステリーをまず書誌的に紹介。 時代順に『悪徳警官』で有名なW・P・マッギヴァーンの。『緊急深夜版』(1981、文庫)。1990年代からジェリー・ボイルによる「元ニューヨーク・タイムズ記者ジ…

エントウィッスル、ザ・ベーシスト

今度はロックのベースの話です。BSを見ていたら、ザ・フーの10年位前のライブ映像が流れていた。そこで印象的だったのは、ボーカルのロジャー・ダルトリーでもなく、ギターのピート・タウンゼントでもなく、ベースのジョン・エントウィッスルでした。派手…