福島です

昨日から研究会で福島に来ています。福島大のある福島市は福島空港から遠い。空港バスが郡山市が終着でそこからまたバスか列車に乗り換えて福島市に到着。後から別のルートで来た人に聞くと、仙台空港を利用した方が空港から福島までの時間は大差ないとしても、飛行機の便数が違うので、便利だと知りました。そう言えば、生協の旅行カウンターの人もそんな選択肢について説明してくれましたが、深く考えませんでした。
東北・北海道地区大学高等・共通教育研究会です。簡単に言うと大学の教養教育についての学会です。基調講演の福島大の教育学部教員の話が興味深かったです。災害後の子供の支援に教員志望の学生がボランティアで関わった事例の報告でした。母親と津波にのまれて、母を亡くした女子学生が、子供の支援に関わって、ある時、自分の経験というか気持ちを吐き出しという例が何というか・・・。大変な目にあった若者が、それを封印してというか、その経験を踏まえて子供体と接していく。報告にも会ったけれど、被災した子供たちは閉じこもったり、逆に暴力的な行動や発言をするようにもなる。その学生の気持ちが理解できるとは言えないけれど、想像できるような気がして。
 分かり易くするために教育学部と言いましたが、実は「人間発達文化学類」と言います。学部が「群」に、学科が「類」になっている大学も多そう。この研究会は全国各地方にあったそうですが、今は東北・北海道地区にのみ残っているようです。専門科目の教育方法についてあまり議論がないようですが、教養(一般・共通)教育については、戦後大学教育の中で、ずっとその存在意義からはじまり、内容や教育方法について常に議論されてきました。印象では特に国立2期の大学が熱心なような。その理由は文科省の指導や補助金との関係だろうか。
 夕方の情報交換会で出た福島の地酒の中で「飛露喜」(廣木酒蔵)が美味しかったです。後で聞くと人気があってなかなか手に入らないのだとか。