戦争と文学
土曜日支部学会の研究談話会で東京工大のUさんが発表してくれました。4月以来休んでいた支部の活動停滞を心配して発表を買って出てくれました。マーク・トウェインの南北戦争における関わりと作品について、詳しく論じてくれました。
トウェインは南北戦争をに正面から取り組んだ作品はないものの、数日戦闘に参加したり、お兄さんがリンカーンの大統領選挙での働きでネヴァダ州の州務長官になったのでくっついて行ったり、戦争に関わるというかかするような形で、それを作品にしている。その全面的にでない関わり方が、戦争に対する個として生き方を結果的に表現しているというような内容です。違うかな。
発表後の後、かするような関わり方の意味について質問すると上のような回答が帰って来た。それを僕的に敷衍すると、戦争や震災の緊急時においても、個々の生活はあって、その中で個としての緊急事を優先させながら、大きな緊急時を生きて行く。作家ならそういう書き方をすべきだと言っているように聞こえました。
最近、戦争と文学と言うテーマでの議論が目につくのは、20世紀が終わっても、戦争・紛争が絶えず、また大きな自然災害もあり、その中での人の生き方について、過去の戦争や文学について議論する事で、今の世界のあり方や生き方を考えようとしているのかなと思います。