学会の委員会
学会(ここではアメリカ文学会)には種々の委員会があって、編集委員会や大会運営委員会などがあるが、各支部の支部長を中心とする代議員会が言わば最高決定機関となるでしょうか。
この代議員会には前に代理で一度出席した事があります。今度は前支部長の伊藤さんと現支部長の僕が北海道支部の代議員として出席。最近は知り合いも少しは増えたのですが、やはり若干緊張する。
八事のサー・ウィンストン・ホテルが会場。でもすごい名前ですね。チャーチルから取ったのでしょうか。会場では本部事務局幹事のS先生に最近打診した全国大会開催時期について変更が不可能なら話題に出さないでほしいとお願いする。自分と近い席によく読むブログのO先生に話しかける。そのブログで10数回書き続けた恩師S先生の追悼本が出るとの事。
代議委員会が始まり、予算や全国大会の順番、ネット上の公開など1時間半。予算は厳しい。賛助会員となってもらっている21社が19社に。書評のための献本を断られるなど、不況もしくは出版不況などの影響でしょうか。全国大会の順番が再来年の2014年は北海道支部に回ってくる事に正式に決定。
終了後、同じフロアで懇親会。副会長のH先生に同志社で今年から開催されたアメリカ研究セミナーについて伺う。どうも社会科学系が中心で文学関係の人は声がかからなかったらしい。3年間ということはまたすぐ次の開催場所について考えなければならないので大変そうです。またいつものように北大で10年以上行われたクール・セミナーが懐かしそうに話題になります。ハッサン、ギルモア、トラクテンバーグのような人文系の知的巨人がいなくなったしね、という話にも。
会がはじまって会長のO先生に挨拶。勤務先の青山学院の学生気質など。O先生は都立大にいらしたけれど、東京首都大に残らず、青山に移った。いつもにこにこしている方です。名古屋のサマー・セミナーで一緒だったRだのGさんと英文学会の北海道支部についての話。G先生は事務局長だそうです。道理でいつも受け付けにいた。北海道支部の支部長、事務局、副支部長と理事・評議委員の関係が本部事務局としては分かりづらいようです。
このG先生の次の現東京支部長のN先生に挨拶。東京支部は全国会員2000名の時代は1000名もいたそうです。今でも1470名のうち半分くらいは東京支部会員。実に北海道支部の10倍です。その分長老やベテランへの配慮、あまり学会に協力的でない若手・中堅に少し困っているように見受けられました。
札幌に講演にも来て頂いた事もあるT先生とポーを主人公とした映画の話、ラジオでのポー講義について。札幌在住のSf作家Aさんの話など。支部大会の講師にA先生を呼んでみようかかなどとなる。
最後に事務局幹事のS先生が疲れたように隣に座って、来年で任期が終わるけれど、本当に研究ができないですよ、と話していました。事務局より研究のほうが好きそうな真面目な人です。時間も過ぎたので、三々五々退場というので、僕も地下鉄でホテルに戻りました。