授業見学

 昨日31年間の中で初めて同僚の講義を90分聴きました。面白かったです。というのは教育開発運営委員会がFDの一環で授業改善のために評判のいい講義を聞いてみようという事で薦められた講義だったせいですね。
 2部法学部のT先生の憲法の講義を5名ほどで聴講しました。公務員の政治活動に関する最高裁の判決を元に学生にその資料を読んで答えさせるんです。それも教檀から降りて学生の間を歩きながら、学生にマイクを向けて答えさせる。学生をおだてたり、正解をほめたり、そのやりとりが年の功というか軽妙で面白い。100名くらいいる履修者の半分くらいには話しかけただろうか。それ以外の学生も自分のところに先生がやってくるという恐怖と期待で、ちゃんと資料を読まざるを得ない。
 先生は答えない学生にもけっこう辛抱強く対応していて、そう言えばプリントや六法をほとんど見ないで話していますね。学生の間を歩き回って、マイクを向けて回答にコメントしたりするので、話す内容は頭に入っていないとできない方法かも知れない。とても参考になりました。途中で出るつもりだったけれど90分受講してしまいました。