2016-01-01から1年間の記事一覧

2学期の足音

来週から教授会、再来週から2学期が始まります。長かった夏休みもようやく終わりに近づいてきました。学生時から数えると45年くらいこの2月弱の夏休みを経験してきた事に。授業は7月中旬で終わり、後2週間くらいの期末試験をへて夏休み。しかしいまだ夏休当…

「情けは人のためならず」の問題

前項で公園の掃除について、それって自分のためにやっていると書きました。その時に頭に浮かんだのが「情けは人のためならず」。これって今「情けをかけることは、その人のためにならない」と間違った意味で理解している人がかなりいるらしいけれど、もちろ…

公園お掃除隊

今日は夏の終わりの滝野すずらん公園に行く予定がかみさんの体調で延期。それで最近ははまっている公園の掃除に。お気に入りのスイート・スポット(水際の小石がきれいに見えて、水音がやさしい場所です)の階段(山の手橋上流2号階段と名前が付いています)…

ボヘミアンと破滅型刑事

ボヘミアンとはよく知られているように、芸術家や芸術家志望の人々、さらには制度や伝統にこだわらない自由な生活をしている者を指しています。元々は東ヨーロッパのチェコの一地方を指すボヘミアから来ています。つまりボヘミアに住むチェコ人やスラブ人の…

警察小説とボヘミアン

前回ディラン・トマスの詩について書いたのですが、ここ数日読んでいるクリストファー・ニューマンの『警官殺し』(徳間文庫、1995年)にこんな一節があった。 「西111丁目とハドソン通りの角で、ホワイトホース・タバーンの歩道に張り出したテラスを囲む黒…

帰り来ぬ青春

ロックも聞くけれど、最近はシャンソンのそれも男性歌手の大人っぽさに惹かれます。ロックも含めアメリカ文化ってシンプルで若々しい、つまりは若者の文化でもあるんですね。それは以前から気づいていて書いてもいるんですが。そしてロックを知る前の中学生…

初めての日帰り

月曜日の会議の主催者側から土曜日に台風10号が心配なので、後泊はしないで日帰りで戻った方がいいのではという助言を受けて、初めて日帰りの東京出張をしました。サラリーマンなど忙しい人は普通にやっている事を経験しましたが、けっこう疲れました。 あさ…

独身気分

金曜からかみさんが日曜夜まで函館の法事に出かけています。という事でtemporary singleの時間をエンジョイしようと思っていました。早くから飲んでも、今で音楽を大音量で聞いても、いつお風呂に入っても、寝ても自分の自由にできる。これは素晴らしい。 で…

サポーターのお世話に

Zamst(ザムスト)と言っても知らない人の方が多いでしょうが、スポーツ・サポーターの有名メーカーです。今回腰のサポーターを買いましたが、なんと6千円以上もしました。買った後から腰のサポーターまたはコルセットの比較を調べると、あの有名なMIZUNOが…

書評提出

ジェームズ・エルロイの『背信の都』(文藝峻春秋社)の書評を提出しました。最後は腰痛と戦い?ながらの推敲で少し大変でしたが。『図書新聞』の担当の人の感想も悪くなくてよかったです。新聞が出る時期にこのブログにも転載します。それと拙著『Crossing …

腰痛と原稿

土曜日の午前中にテニス・コートに行って、ベンチでテニス・シューズを履こうと屈むと、ぺきっと音がしたような気がして、突如ぎっくり腰に。もちろんあきらめて帰宅し、一日臥せっていました。翌朝目が覚めて治っていると期待してもそれは無理で、病床二日…

懲りない?!

Boseイヤフォン購入の失敗について知った友だちが、アマゾンを調べて返品・返金についてアドバイスをしてくれました。で2回目のBoseイヤフォンの返品も検討しましたが、実は不良品ではなくて。Android用のBoseイヤフォンを僕が勘違いしての購入でした。それ…

残念?!

Boseのイヤフォンの断線のせいか音が聞こえなくなったので、またアマゾンで購入したら間違ってリモコンなしのを買ってしまいました。これは不便です。最初に買ったiPhoneの純正の3800円くらいのものでもリモコンはついていました。リモコンなしは初めてなの…

大学評価の仕事って?

日本には国立大学を評価する大学基準協会と、私立大学を評価する高等教育評価機構があります。これは文科省お墨付きの公益財団法人。僕は個人的には評価と言うのが合わないのですが、学長から頼まれて引受けました。3年任期で1年目はなし。今年2年目で評価員…

草刈とテニスと墓参り

週末は公園ではなくて自分の庭の草刈りをしていました。事情があって建ててから9年たちますが、まだ庭はできていません。今年新築された斜め向かいのお宅に庭ができて羨ましい。 さて草刈りをしたら、汗をかくのでシャワーを浴び、当然ビールです。ビールと…

二日酔い?!

今日は今年一番の二日酔いでした。午前中で治らず、午後も臥せっていました。夕方やっとかみさんとミニ散歩。 一昨日の模擬授業と結婚20周年のディナーがあって、昨日はかなりほっとしていました。昼過ぎに発寒川の公園の草むしりをして、シャワーを浴びると…

二人のマキ

1975年頃にファーストアルバム『カルメン・マキ&OZ』をリリースしたばかりの、カルメン・マキを札幌で見ました。コンサートの後、エルフィン(ランド)で飲んでいると、マキさんたちがやってきて、シャツの背中にサインをしてもらいました。振り向いてキスを…

20年もった?!

昨日は旭川で34度、今日の札幌は33度くらいだろうか。2年前に研究室を移ったが、西向きにしたのを今年の夏は最も後悔しています。暑い。それで模擬授業の教室は涼しくて良かった。45名くらいの参加でこれも悪くなかった。久しぶりの模擬授業なのと与えられた…

年金生活の計画

今日の試験監督はけっこう暑かったです。3時からの試験だったのですが、その前の試験では脱水症状の学生も出たとか。地球温暖化そして北海道の亜寒帯から温帯化により、住宅もエアコンを付けられるようにしています。教室は200人以上いるので、人が発散する…

模擬授業の準備

1学期の敵試験が終わると2回目のオープン・キャンパスがあります。オープン・キャンパスってものなんてなかった時代、そして始まった時代、そして現在のように年3回もオープン・キャンパスを開催して受験生にアピールする(しなければならない)時代と変わっ…

ブルース・ロックが好き

昨日は1学期のみの「人文学演習」(2年生対象)の最後でイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」を読んで聞きました。映像は1976年頃だろうか、作曲のドン・フェルダーとジョー・ウォルシュのツイン・ギターと言うかギター・バトルが面白い。グループ新参の…

自宅のサクランボが美味しい

実は「最後のサクランボ」としようと思い、でも、あ、これはいかん、またネガティブな思考回路に入っていると再考し、変えました。ほぼ50年前の高校1年生の時に引っ越した西野二股の旧家(由緒あると言う意味でなく、ただ古い家という意味です)を近くに新居…

佳境と言うか

1学期もそろそろ終わりに近づいてほっとしています。例年6月末と11月末は各学期の15回の授業の中10回目くらいで息が切れてきます。これは若い時や中年でもそうでしたが、老年になるともっと息があがってきます。 でもそれもあと2回ともなると、逆に予定して…

エルロイの復習

「都市小説としてエルロイの『LA4部作』を読む」として『北海道アメリカ文学』に書いたのは、2000年だった。 「はじめに」を再録すると。 ジェームズ・エルロイ(James Ellroy)はL.A.Quartet(『LA4部作』)において、1947年から59年までのロサンゼルス…

エルロイの書評依頼

ドン・ウィンズローの『カルテル』の話の中で、エルロイに言及しました。と言う訳でもないのでしょうが、『読書新聞』からエルロイの書評の依頼が来ました。依頼の理由についてお聞きしたら、僕がエルロイのLA4部作について書いた論文が目に留まったようで…

『カルテル』〜『犬の力』

ドン・ウィンズローの『カルテル』(角川文庫、4月)を読んで面白かったので、前作『犬の力』(2009年)を読み直してみた。興味深いの比較的読んできたウィンズローだが『犬の力』は自分の中で興味が持てず、さっと読んで終わっていたんです。 ところが今回…

今度は東京

毎年出張って年に2〜3回の学会出張だけなのですが、今年はある秘密の任務でプラス4回出張があります。秘密なのでここで内容を明かす訳にはいきませんが、大学の評価をする機関の評価をする委員に任命されて、その評価の仕方の勉強が今回の東京出張です。 ど…

漱石『こころ』再読

NHK BSプレミアムで「漱石『こころ』100年の秘密」を見ました。これ実は2年前の2014年、朝日新聞に連載小説として掲載されてから100年経った「こころ」の新しい魅力を発掘する番組のようでした。番組案内では教科書でもおなじみの「国民文学」だが、し細に読…

テレビが来た日

昭和58年(1958年)我が家にテレビが来ました。小学校1年生の時です。街頭テレビを見た記憶はありませんが、近くの定鉄(定山渓鉄道)の駅にカラー・テレビがあって「チロリン村とくるみの木」を見に行ったのを覚えています。テレビにはカーテンがかかってい…

メディア、帝国、19世紀末

29日(日)に表題のシンポジウムを聞いて、以下の様な事を考えたのでまとめておきます。特に秋田のM先生の西部劇についての言及をきっかけに、エドウィン・ポーターの『大列車強盗』(1903)をそこに置くとこのシンポの枠組みが自分としてはすっきり腑に落…