2009-01-01から1年間の記事一覧

基礎ゼミの活性化

先週基礎ゼミのクラス16名を5グル-プに分けてテーマを自分たちで決めさせ、議論した結果をまとめて発表してもらった。これが比較的うまくいった。グループ作業は一昨年実施、昨年は面倒なので?しなかった。 でもそうすると教員対学生の関係になって、学生同…

年齢差

僕が初めて観たジェームズ・ステュアートは『シェナンドー河』(1965)あたりだから、今確認すると57歳で、今の僕と同じ年齢になる。ずいぶんとおじさんのように中学生には見えた。『裏窓』は1954年48歳。相手役のグレース・ケリーは25歳。違和感はあったか…

スミス都へ行く

『スミス都へ行く』(1939)を見る。研究費で購入したフランク・キャプラの9枚入りのDVDボックスの中の1作。ジェームズ・ステュアート主演で、ジーン・アーサー共演(『シェーン』(1953)で有名。その時は50歳を超えていた事を今回初めて知った)。 キャプ…

新しい科目

もう来年のシラバスを書いている。共通科目の前に人文学部の専門科目の時間割が先にできてシラバスの締め切りも週明けです。でも再校までに再考?して大幅に変更・差し替えも可能ですが。 新しい科目は「英米文学」。今までの非常勤の人が辞退して、教務の僕…

ゼミは難しい

授業時間の7割以上過ぎたが、今年初めて担当している3年生の専門ゼミが少々マンネリ化した。僕も学生もそう思っているようなので、少しテコ入れというか、ゼミの内容と進行についての再度の確認をする。 出席を厳しくする事にする。どうも僕は自信がないせい…

久しぶりに

最近は中華・イタリアン・寿しと続いたので、久し振りに東急デパートのてんぷら屋さんに行ってみた。札幌はあまり天婦羅文化が盛んでないような気がする。素材にひと手間かけるという動機が希薄なのだろうか。 東急の「天一」と大丸の「綱八」はどちらもまあ…

The Virginian

Owen WisterのThe Virginianを読んでます。実はMonte WalshとJosey Walesも並行して読んでいるので、翻訳とは言え700頁を超す『ヴァージニアン』(平石貴樹訳、松柏社、2007年)はロバート・パーカーほど早く読めません。 今日は家内の誕生日(何歳かは口止…

Brother's Keeper

この「兄弟の面倒を見る人」という概念は、もちろん聖書のカインとアベルの関係を表した言葉だが、ジョイスの弟スタニスロスによる『兄の番人』が英文学では有名。身近な視点で兄の家族関係・友人などをつまびらかにし、初期作品の成立事情についても詳しく…

卒業生宅で

昨日は卒業した学生のお宅にお邪魔をしてたくさん美味しいものを頂きました。その学生は2年前「北米文化論」を受講した学生で、50代の女性でライダー・スーツを着ていました。後から道新でのインタビュー記事で女性の単独登山で有名な人だと知りました。 そ…

利久の牛タン弁当ゲット?

昨日もMデパートのうまいもの市で件の弁当を買いに行って売り切れで帰ってきた。今日はまだありますと言う事で、30分以上ならんでゲットしました。今までにも買ってきたのですが、今回ほど人気があって並んで買うのも珍しい。 昨年30年振り以上に訪れた仙台…

母の友人

兄から母の友人が亡くなったとの連絡が入った。94歳だった。1902年(明治35年)に開設された北海道庁立札幌高等女学校の同級生だった。 稚内の高等小学校を卒業した母は勇躍、北海道で初めての女子のための師範学校である北海道庁立札幌高等女学校に入学した…

『悲しき熱帯』の衝撃

新聞にレビストロースと出ていたので一瞬分からなかったが、朝日だけでなく毎日・読売とチェックしたがどれもレビストロース。文化部のベテランでなくても分かりそうなものだけど。 サイードのずっと前に西欧の思考の限界を指摘した知の巨人だった。1930年哲…

黒いラーメンの失敗

昼に駅前のビック・カメラでバッテリー・チェッカーのバッテリーを取り替えに。ついでに道外から始めてラーメン共和国に参入したと言われる「なんつッ亭」に入って見る。11時過ぎで8割位の混みようでした。 さて出てきたラーメンは真っ黒ではなく、スープを…

祝?!開設1年

1年前の今日ブログを始めました。その後倦まず弛まず順調に?数少ない読者を想定して書き続ける事、365日、290本の記事、260枚の写真のアップをしてきました。 写真については自分の写した写真以外のものの著作権が少々心配。ネット上に掲載されているものは…

西部小説というジャンル

昨日読み終えたのが、ロバート・B・パーカーの『アパルーサの決闘』。スペンサー・シリーズで有名なパーカーがワイアット・アープを取り上げた『がんマンの伝説』を経て、オリジナルなキャラクターとストーリーを作りだした。とは言いながら、主人公のヴァー…

卵好き

今日の昼食はチャイナ・パークのA定食670円。ここはお菜が2品あるところが気に入っています。美味しくても1品だと食べても食べても同じお菜であきてしまう。今日は青椒肉絲(安いから豚肉です)とハム玉。分量的には青椒肉絲とハム玉は6:4くらい。 このカニ…

作家の評価

1週間ほど探していたナサニエル・ウェストの『イナゴの日』がほぼ目の前にありました。ずっと翻訳文庫だと思い込んでいたのですが、Miss Lonelyheartsと一緒になっている英語のペーパーバックでした。Miss Lonelyheartsの方は、筑摩世界文学大系87に丸谷才一…

小人閑居

昨日は寒いながら1日テニス。もう外では終わりかなと言いながら、けっこう勤労感謝の日どころか、雪が降っても溶けたらまたやるみたいなテニスおぢが近所にいるのです。ネットを外した後でも、また張り直してする事も。 でも11月に入った今日は1日雨。旭川で…

花より団子

10日振りに中嶋公園のイチョウを見に行く。というよりもパーク・ホテルの4階桃源郷のデザートが目当てです。杏仁豆腐を美味しいと思った事はないのですが、ここのは旨い。 前に食べたのと別なセットにしようと思ったけれど、普通の杏仁豆腐しか付いていない…

紅葉散策

近所にある古い方の家に本を探しに行く。目当ての本はなかった。自宅2つと研究室と本を整理していないので時々3か所を探す事になってしまう。 古いほうの家はそろそろ処分しないと屋根もガタが来て雪に耐えられなくなって来ている。庭は古い方がちゃんとし…

プロデューサーも大変

1939年『冬のカーニバル』のロケハンでシュルバーグとフィッツジェラルドにダートマスへ同行したプロデューサーがウォルター・ウェインガー。ウェインガーはシュルバーグと同様ダートマス大学の出身だった。 ウェインガーの名前に聞き覚えがあったのは、『飾…

Writers in Hollywood

シュルバーグがハリウッドで一緒に仕事したフィッツジェラルドをモデルに『夢破られて』を書いた事は前項で触れた。ハリウッドで失敗したフィッツジェラルドというイメージはシュルバーグによるところが大きい、とするのがトム・ダーディスの『ときにはハリ…

サミーは走る

バッド・シュルバーグの『何がサミイを走らせるのか?』(新書館、1975年)を再読しています。原著はシュールバーグが27歳の時、1941年に書かれている。サミーのモデルは27歳でワーナー・ブラザーズの、31歳で20世紀フォックスの制作本部長となったダリル・…

村上春樹とアメリカ文学史

若干旧聞に属するかも知れないが、9月30日に函館で開かれた平石先生の講演の報告を支部のホーム・ページにアップしました。 現代日本を代表する作家と言える村上春樹の作品に描かれる現代社会の目標の喪失とそれに原因するアイデンティティーの揺らぎの問題…

スポーツと身体と精神

年令を重ねても昔と同じような失敗を続けているが、28才で初めたテニスが今年はステップ・アップしたような。 スピン・サーブを習得したとか、バック・ハンドのトップ・スピンができるようになったとか、分かりやすい上達ではない。でも明らかに、この春加盟…

レイド・バック

英米文化の専門科目の非常勤講師が辞退された。その穴埋めにある人をお願いしようとしたが、遠隔地のためだめになった。実はお願いする前に事務や会計(交通費の支給に関わる)、それとうちでは一番発言力のある法人の方針を確認しておくべきだった。 そんな…

週末のノワール

フィルム・ノワールの傑作とされる『飾り窓の女』(Womanin the Window, 1944米、1953日本)はVHSは1万円以上もして入手困難で、情報のみが先行して未見だった。 先週末初めてWOWWOWで見ました。監督のフリッツ・ラングと主演のエドワード・G・ロビンソン、…

トカトントン

太宰治の『ヴィヨンの妻』の映画化かもあってか、書店では文庫の再版が平積みされている。恥ずかしながら若い頃、結構好きで読んでいました。太宰が好きって文学好きのビギナーのようなイメージがあって恥ずかしい感じがあったような。大江健三郎を読んでい…

柴田さんと競訳!?

柴田元幸さんの『喋る馬』を購入。マラマッドの翻訳集だが、初出の雑誌『Coyote』については知らなかった。既訳のジャック・ロンドンとこれから出るへミングウェイもあるらしい。『モンキー・ビジネス』ではサリンジャーも訳していて、相変わらず凄い。『文…

獺(かわうそ)の祭り

ある時(今日とは言いません、差支えがあるから)朝の地下鉄で獺祭(だっさい)という言葉が呪文のように頭に浮かんだ。 山口のお酒「獺祭」は先月藤女子大に集中講義に見えていたT先生を囲んで飲んだ時に教えてもらった。フットワーク軽くかつ濃くのあるい…