新しい仲間と仕事

 緑もいいのだが、色彩に乏しい冬場に花めのもの、色めのものが欲しくてエニシダを買った。細かい葉と小さな黄色い花が可憐だ。新しい鉢を買ったら、同時に新しい仕事が舞い込んだ。ここ数年関わっている名古屋のアメリカ研究の国際セミナーでのコメンテータを引き受けた。一昨年・昨年と親しい友人や研究仲間がプレゼンターをしていて準備が大変そうで、司会ならできそうかと思っていた。コメンテータはプレゼンターの原稿(英文)に対してセミナー前にコメント(けっこう分量が多い、もちろんこれも英語)を用意しなければならない。
 なぜか毎年、一つくらいは大きな仕事が舞い込む。自分から売り込みはしないが、頼まれたら基本的に引き受けるという方針でいるので、今回もそうした。新しい仕事がこれまでにない経験になり、人も喜び(たぶん)、自分のためにもなると考えているが、結果的に迷惑にならないか少し不安。
 英語での議論は何とかなるのだが、アメリカ人の学生の英語っていつも聞き取りずらい。若い人って日本人もそうだが、何か時間に追われているかのように本当に早口ですね。で、聞き取れない時には、パニックにならずに「ほんと、若い奴って早口なんだよな」と日本語で独り言を言いながら、英語で「もう一度ゆっくり言ってね」とお願いする事にしている。独り言の部分は同席の日本人の共感?もしくは同情を呼び、自分の気持ちも落ち着く。そして相手(若い英語のネイティブ・スピーカー)にも「あんたの話し方は様々な人がいる場では不適切なんだよ、英語は共通語かもしれないけれど、皆の母国語ではないんだからね」と柔らかく諭してあげる事になる(と思う)。
 新しい仲間は玄関脇の小さい書庫の地窓においてみました。