究極のダンス

 数ヶ月前BSで強烈な黒人のダンスの映像を見た。「ライズ」とか言ったような気がして調べてみたが見つからない。
 でも今日ようやく分かった。映像は映画Rize(邦題『RIZE<ライズ>』)。ダンスはブレーク・ダンスとも違う、振り付けのないまったくの即興の踊りで、手足や頭、腰を強く揺さ振る。ロスのトマス・ジョンソンと言う人が若者に教えた余興のための道化の扮装をしての踊りが「クラウン・ダンス」。それが発展して「クランピング」が生まれる。
 このテンポの速い、まるで痙攣するような鋭い動きのダンスは、相手とその技をダンス・バトルで競うようになる。踊りはアフリカの部族の踊りを連想させるような、プリミティブな肉体的なものだ。これは黒人以外の人種がまねのできない肉体的な運動だと思う。
 この究極の黒人の踊りはドキュメンタリーになって、2005年のサンダンス映画祭で上映されたらしい。