三校で70か所の直し

実は三校が出てくる前に、編集の人からか「中黒」(・)についてけっこう見落としがあると指摘されました。それで三校が届く前に、再校ゲラでチェックするとある事、ある事。30以上ありました。「ゴーストライター」、「デッドゾーン」、「ミリオンダラー」よりも「ゴースト・ライター」、「デッド・ゾーン」、「ミリオン・ダラー」の方が正しいような気がしますが。でも流通している表記にした方が無難なので直しました。
 その他にも、「ビューティ」は「ビューティー」に、「チェーサー」は「チェイサー」に。またWilliamsは一昨日全豪の女子決勝で負けたセリーナはウィリアムズだけど、ジャズ・ドラマーは業界の表記でトニー・ウィリアムスになります。
 あと”V”は基本的に「ヴ」ではなく「ブ」にしています。まぁ、テレビはテレヴィとしないのと同様の視覚的な点からの使用法ですが。”Kevin”は「ケヴィン」ではなく「ケビン」に。これは好みですか。でもこれもマイルス・デービスではなくてマイルス・デイヴィスのように業界で流通している表記に従いました。それで、よく読むと統一されていないように見えますが、実はそれなりに統一して、一部その世界でのルールに従うと言う、ダブル・スタンダードです。意識してやむをえずやっていますが、表記には内容と同じくらい気を使ったと言うか、悩みました。
 後は小説の発表年度。古い作品は原作発表年度。新しいミステリーなどは翻訳発表年度という大雑把な方針です。映画は本国での上映年度。けっこう作品名を挙げて他の作品と比較しているので、方針を決める必要があるのです。当たり前かも。