英語の試験

 一般教育の英語講読の3クラスのうち2クラスで試験をします。1クラスは時間割の関係で履修者2名。履修者が多数の場合は試験かレポートでしか評価できないけれど、2名なら必要ないです。ま、けじめのためにしてもいいくらいの必要性でしょうか。
 さて試験をするのは40数名のクラスで、学生にはテキストと同レベルの英文を辞書持ち込みで訳してもらうスタイルにするかもしれないよといいながら、試験問題を探す時間がなく、例によって伝統的なテキストから出題。つまり学生は授業でノートに書いた訳を丸暗記すればすむようなスタイルになってしまいました。
 これを何とかしたいと思いながらなかなかできません。時間がないという言い訳も効かない。でもこれはテキストとも関わっているように僕には思えます。今使っているテキストも悪くはないけれど、日本にいるアメリカ人の先生が書いたアメリカ文化についてのものですが、やはり一人の執筆者なので、書き方に広がりがない。
 前にも書いたと思うのですが、英語を読む力を学生につけようと思うと、できるだけいろんなスタイルの英文を読ませたい。工学部なら理系の論文、経済の学生なら経済に関するエッセイと言うよりは、文学や哲学の分かり易い文章も含めて。Timeの記事も含めて。
 そうすると教科書会社には悪いけれど、自分でダウンロードしたり、スキャンして、テキストを作る方が学生にとってはいいような気がします。学生が講読の授業でいろんな内容と言うよりは文のスタイルを経験していると、その後にじぶんが遭遇する初見の英語の文章を理解できる可能性が増えるのではないかというのが僕の考えです。これは改善し、深化しなければならないとは思いますが、基本的なスタンスは間違っていないような気がします。
 その方針で行くとテキスト用の文章を多めに用意しておいて、テキスト用に選択しなかった文を試験に使えるかなと。とするとその準備は夏休みにしておいた方が無難かもしれません。