大人数履修の頃

7年前に人文学部に移った時に、学部の専門科目も担当するので、それまで10年ほど担当していた共通科目の「現代文化論」を別の人に譲りました。科目名は「現代文化」ですが、アメリカ文化を取り扱っていました。うちの大学では400名を超えると2つに分けると言うかなり教育的には問題のある対応を採用してますが、400人を超えたので2つに割ってそれも僕が受け持ち、さらに2部(夜間)にも同じ科目を開講しなければならない。それもできれば専任でというルールもあり、半期ですが「現代文化論」を3コマ担当していました。北星で非常勤をしていた時には、200名を超えるとクラスを割るという、これなら妥当な処置と言えます。それでも多いかな。
ある年度など合計1400名を超えた記憶もありますので、1学年1800名の7割以上が履修していた事になります。何故かと言うと1部で2つに割ったクラスがそれぞれ500人以上になって、それに2部の200名を合わせってその数字になります。通路に学生があふれていた。しかし出席を取らないので、受講生は6割程度になって、ちょうどよかった。今なら受講制限をかける事もできますが。でも試験の採点がたいへんなので、記述はほんの少しで、後は穴埋め問題にしていました。それでも定期試験の時には複数の教室で、合計10名近い人に試験監督をしてもらっていました。
その時期は、町を歩いていると学生に遭遇する機会がけっこうあったような。ジーパンを買うと店員が学生だったり、飲み屋のバイトの学生に出会ったり。確かに1000人以上の学生を教えていたので、向こうは僕の顔を知っている。振る舞いに注意をしていた謹慎の時期でもありました。今は一般教育の英語が4クラスで100名。それと専門科目が3クラスで45名。最多履修の頃の10分の1ですので、町で学生にも会わず普通に振る舞っても大丈夫。