jazzのspirituality

 秋に東北であるシンポジウムのテーマが「60年代の音楽表象」という事で悩んだ末に、自分の関心のある「スピリチュアリティと60年代のジャズ」というテーマで行く事になった。後の二人の講師はR&Bとサイケデリック・ロック
 実は60年代とは言え70年代初頭のジャズ、特に黒人のジャズにおける1曲の長さ、その黒人性、その熱気、時に宗教的ともいえるスピリチュアリティを感じていた。60年代末に亡くなったコルトレーンがその先駆者だろうか。また文化的にも70年代初頭はぎりぎり60年代に含まれるし、60年代の高揚が鎮静する前の整理の段階とも考えられる。
 リー・モーガンの遺作におけるビリー・ハーパーの曲(「カプラ・ブラック」)、チコ・フリーマン、ミュージック・インクなど以前から好きで、ポストモダンともカウンター・カルチャーともいえる60年代の文化の総決算ととらえる事もできそう。
ここで考えているのはスピリチュアリティをイメージだけでなく、音やフレージングから分析・説明できないかという事です。これは楽器のできる知り合いか学生に聞いてみようかと思っています。