真面目が大事

 ロックの歌詞を読む授業(英語文化演習)の話はよくしていますが、昨日は経済学部2年のMさん(女子)がPeter Gabrielの"Don't Give Up"について発表した。僕の方で用意したテキストの最後の曲で、このあとはしばらく受講生が自分で選んできた曲を発表してもらう事になる。
 このMさんの発表がまじめな人柄を反映していてか、とてもきちんと調べていました。訳は自分で用意してきて、他の受講生に訳してもらった後に発表者が正解を言うまとめるという方法をとっています。このMさんは訳してくれた他の受講生への対応とか、歌詞の背景についての調べ方とか、とにかく誠実で、とても心打たれました。
 今の学生は、積極性には欠けるが、指摘すると素直に従うとか。プレゼンは意外とうまいが中身や深さに欠けるとか、いろんな風に世代の特徴が言えると思う。またうちの学生のレベルだとものすごく優秀な学生はあまりいないけれど、比較的ちゃんとした学生が大半なので授業が成立しないような状態は発生しない。つまり教師にとっては優秀な学生との緊張感のあるやり取りはないけれど、きちんと理解しようとしてくれる学生に対して、やりやすい環境とも言えます。
 そんな中でも、真面目で誠実で真摯な態度の学生にはこちらも同様に向き合う気にさせられます。