学生の発表

最終講義の同日の午前中は2回目の卒業研究コンテストの受賞式と発表でした。最優秀賞はなし。優秀賞3名の内2名が20分ほどの発表をしました。実は最優秀賞があった去年はきちんと聞きませんでした。今回は審査委員でもあるので真面目に聞きました。二人ともパワーポイントを使い、グラフやデータも使いつつ、テキストもきちんと読むと言う、なかなか興味深い、学部生としてはレベルの高い発表でした。今年赴任してきた司会の先生が、発表に感動したと言うコメントしていたのも印象的でした。
 ただ、同日夕方の歓送会の2次会で英米文化の先生が言っていましたが、審査委員に文学・歴史・言語などの専門家がいないと審査が正確にできない。僕もそう思います。今回、英語学の論文はちゃんと評価できなかったので、ゲスト・レフリーを審査委員会が依頼してもいいし。一方で、日文の学生は高校生の時から読んできたテキスト(古典や現代小説)を大学生として深く読み進める事ができるけれど、英米文化の学生は大学生になってから発見したテーマを、例えば英語の文献を解読して自分の論文に組み立てるとしたら、スタートラインから違うし、その結果もだいぶ差がつくのではと思います。たぶん歴史系の審査委員がいれば、その点も考慮して評価できると言う事でしょう。