地震の余波

 安全な札幌にいて何もできない事を反省しつつ、地震の余波は少しはあります。大学の卒業式後の祝賀パーティは記念パーティになり、アルコールはなしです。所属する学部の4月1日の教務連絡会(非常勤講師の諸先生への教務連絡と懇親会)は中止し、可能ならその費用を義捐金にまわす。可能ならと言うのはその様な予算の執行が法人に許可されればという事ですが。
 また昨日提携大学のレスブリッジ大学(カナダ・アルバータ州)の客員教員が4月から来られないと言う通知が入った。カンダ政府が日本への渡航の自粛を求めていると言うが、原発事故の放射能を恐れているような。当該科目の1学期休講を教務委員会で了承してもらい、関係部署に連絡する必要もあり。
 午後の会議で一緒の同僚は、高校・大学と仙台で、ご両親を札幌に呼び寄せたと言う。30年前の地震で家が崩壊したが、今度は少し壊れただけだったそうですが、迷うご両親を説得して呼び寄せたようです。仙台空港ではなく山形空港から千歳への便もあっという間に席が埋まったよう。
 会議の後、友人の喫茶店でコーヒー。東京にいる息子から電池を送ってくれと言う連絡があったとか。札幌のスーパーでも電池の買い占めがあったそう。それは自分が使うのではなく、必要としている場所で高く売りつけるための様で、火事場泥棒的な行為は情けないですね。
 今朝、MLA(アメリカの英米文学に関する代表的な学会)から本城宛にメールが来ました。最近は会費の支払いの連絡が多かったのに?日本人会員が200名以上いるようで、全員にお見舞いのメールが配信されたようです。このメールのタイトルが"Our Thoughts Are with You"というもので、カナダの友人から来たメールも同様のタイトルでした。先ほど見たオバマ大統領がワシントンの日本大使館で記帳した時も、同じだったようだ。日本語ですと「大丈夫?」、「元気?」と言うように相手の状況を問いかける、心配する表現ですが、"Our Thoughts Are with You"は見事に主体が先に来ています。感心したという事でありませんが、日本語のメンタリティとの違いが興味深いです。