お気に入りのシングル・モルト

 ハイランドの北部の蒸留所で作られるグレン・モーレンジのフルーツ香が気に入っています。Glenmorangieとはゲール語で「大いなる静寂の谷間」の意味だそうです。前はちっかうのスパーでも売っていたのですが、いまではネットでしか入手できません。しかし熟成後、シェリーやポート、マディラ酒の樽で2年ほど後熟成をするダブル・フィニッシュまたはダブル・マチュワードしたものがデパートで売っています。
 このダブル・フィニッシュはいろんなシングル・モルトで流行っていますが、熟成したというよりも甘めの味がウイスキー本来の味や香りを損なっていて、高く売るための手段のように思えます。
 このグレンモーランジを研究会の懇親会に持ち込んだのですが、けっこう評判が良くてあっという間に空いてしまいました。今回はCellar13というものをネットで買いましたが、ボトルがでっかい!1リットルの瓶なのでゆっくり?楽しめます。13番酒蔵庫とでもいうのでしょうか、蒸留所の中でも特定のセラーのものが貴重なのかもしれません。
 最近はThe Bottlersという蒸留所の特定の樽を買い占めてその樽の中だけのシングル・モルトを瓶詰にしてSingle Cask物として売る業者もいます。ある意味では蒸留所でも複数の樽のウイスキーを瓶詰にするよりもよりピュアなモルトかもしれません。僕としては年数や樽での熟成を強調するものよりも、シングル・カスクの色の若いものが好みです。
 玄関にポトスとクリスマス・ブーケの間に置いてみました。地図でみるとグレーンモランジの蒸留所はインバネスの近くなんですね。ここへは行ったことがあります。ネス湖ではネッシーは見られませんでしたけれど。