失われた腹筋

 20歳の頃から40歳まで毎日100回の腹筋をしていたので、くっきり(まではいかないが)腹筋には自信があった。酔っ払って意味もなく上半身裸になったなと今でも仲間に言われるのでずいぶん迷惑をかけたものだと思う。
 映画俳優の中ではやはりポール・ニューマン。ネットで写真を見ても太くない筋肉(見た目にはここが重要)の上にうっすらを皮膚が張り付いたような上半身がきれいだ。太い筋肉はボディ・ビルダーの特徴で、見た目も良くない。アラン・ドロンの『太陽がいっぱい』での25歳の上半身も腹筋はないけれど贅肉がなく美しい。33歳の時の『さらば友よ』(1968)ではチャールズ・ブロンソン(47歳)と鍛えた上半身を見せる場面で張り合って?いました。現在の俳優ではハーヴェイ・カイテルがよく裸になるので有名。確かに『タクシー・ドライバー』(1976)でジョディ・フォスター演じる少女売春婦のヒモ役の時も37歳のタンク・トップ姿で筋肉を誇示していましたね。