2008-12-22から1日間の記事一覧

都市を描く2

アメリカン・シーンの画家の一人チャールズ・シーラーは写真家兼画家であった。写真と絵画の関係は微妙だが、シーラーは自分の撮った写真を元に絵を描く事もあったらしい。彼の工場や機関車の車輪を描く超細密画は写真とは別次元のリアルさ(スーパー・リア…

都市を描く

自然志向のアメリカ絵画ではあるが都市を描くものもある。日本のイラストレーター(山藤章二、和田誠など)にも影響を与えた事で有名なベン・シャーンの「ハンドボール」(1931)は都市の片隅で壁を利用してハンドボールをする少年たち。この絵柄をどこかで…

アメリカを描く

グラント・ウッド(1891‐1942)はフロンティア消滅時に生まれ、第2次大戦にアメリカが突入した頃に亡くなっているが、「アメリカン・ゴシック」という不気味?な一組の男女(夫婦か親子か兄妹か)を描いた絵で有名だが、田園を幻想的に描いたものやここに紹…

南北戦争後のアメリカ表象

講演で独立戦争後、建国期における言説に現れない神話と言説化された神話の形成について教えられた。アメリカ絵画を歴史的に見ていて、ウィンズロー・ホーマーは19世紀前半の生まれなので、建国後の南北戦争の時代に画家のキャリアをはじめ、イギリスやカリ…