Mellow Dreamと青春

最近福居良さんの1977年の2枚目ピアノ・アルバムを繰り返し聞いています。
 アナログの方はプレーヤーがないので友人に挙げて、またCDを買い直しました。
 タイトル曲のメローでドリーミーな曲調がセンチメンタルにならない感じがいいです。僕が25歳の時に出たので、ジャマイカなどのジャズ喫茶でずいぶんとかかっていました。またかと言って出て行く客もいましたね。
 ベースの伝法さんが西高の1年先輩で、知っている人の演奏って親身?になって聞くんですね。落ち着いたいいベースです。伝法さん本人も穏やかな優しい人でした。確か60前に亡くなったんです。福居さんの方は最近ですから68才くらいでしょうか、ドラマーだった弟さんはもっと前に亡くなっていたような。
 福居さんの奥さんは、僕が学生時代時々行っていた北18条のジャズ喫茶のご主人の妹さんでした。後にスロー・ボートというライブハウスを開いて、そのハウス・バンドが福居良トリオとなったようです。
 僕の先輩と後輩が北18条近辺に住んでいて、そのジャズ喫茶の常連でした。その後輩も50過ぎに亡くなってしまった。四国から北大に来て、大学院を出て高知大に勤め九州大に転出したロマン派のシェリーを専門とする秀才でした。
 タイトルの「青春」については、青春時代に聞いた曲へのノスタルジー的な感慨という事と、三浦雅士の60年代論でもある『青春の終焉』を意識して。20世紀の様々な国で、若者が社会の変革を求めて行動した点を、俯瞰的にまた同時代的に考えてみたいと思ったからです。