初めて

今年は大学勤務最後の年ですが、同時に来年以降の生活についても考えています。
 38年ぶりに職場に行かない生活をどう組み立てるか。一日家にいる場合、家内とどう付き合うか。一緒の趣味と別々の趣味を持つ必要があると思っています。それと家の中でできる趣味と、外に出かける趣味。
 たぶん、読書・音楽、散歩、テニス、旅行、外食など。学会はやめないので、それも老化防止にいい。さらに音楽を聞くのに必要な楽器についての理解のために、ギターかサックスを始めようかと。また自分で絵を描いてみようとも思い、こちらの方は、楽器よりも手軽に始められるので手を付けました。
 先ず、画用紙と鉛筆。次に色鉛筆を買い、自己流のデッサンのお勉強をしました。
 そして今度は水彩画の絵具と筆とパレットを買って、筆と絵具の使い方を自習。さらに構図の補助のためのアクリルの道具も購入。これで公園の一番気に入った景色を描いてみました。
 分かったのは自然の景色だけでは難しい。橋とか建物の直線的な部分がない風景画は難しいです。たぶん人間が作った人工的なものは直線が多く、比較的描きやすい。それに比べると自然の造形と言うのは複雑なような気がします。
 家に帰って、絵の具を塗ると訳が分からない絵になりました。コンポジションと言うか構図はもう少し時間をかけて訓練する必要がありそう。
 少なくともデッサンの鉛筆の輪郭を濃く描いて、それを薄い水彩で残しつつなぞる様に描かないと構図が消えてしまいます。
 でもせっかくパレットに出した絵の具がもったいないので何とかアート風に塗りつけると、これがフォルムのない絵らしきものになりました。少しは色とタッチのセンスがあるのかなと自賛。
 次の自分の本の装丁と挿画は自作でという野望も(言ってしまっていいのだろうか)。