久しぶりのオースター
1年ぶりに高校訪問。指定校推薦の説明に市内の高校を2か所廻りました。小雨のけぶる午前中、午後は雨は上がりましたが風の強い中、苗穂と篠路の2校に行って来ました。昨年の苫小牧・室蘭・白老と遠くはないけれど列車の便の多くない地域を訪問先の都合と列車の時間を調整ながら廻った記憶があります。
さて10月の京都で全国大会のポール・オースターに関する研究発表の司会を仰せつかったが、オースターの研究者はけっこういそうだけれど、扱っている『幻影の書』を読んで、僕に指名があった理由が分かりました。映画に関する小説だったんです。ある架空のサイレント時代の俳優兼監督の物語が主人公の物語と同じくらいの比重の物語になり、それは同時にメタ映画の小説にもなっている。読んでみるとけっこう面白い。ポストモダン・フィクション≒メタフィクションがこんなに面白くて読みやすくていいのだろうか。詳しくは別項で。