新しい科目

昨年始まった新カリキュラムの2年次科目に人文学演習があります。半期でA・B・Cとあって、A・Bは自学科教員が担当の必修、Cは他学科の教員が担当で選択となっています。今までのカリキュラムでは3・4年が専門演習で1年の基礎演習の後、2年生の部分が抜けていた。新カリではそこを埋めて、専門演習は3年のみとなっています。最終学年は卒業研究のみで少し学生の動向把握の点で不安でもありますが。
昨日はその1回目。他の担当者は火曜日の3時間目に開講しているのですが、そこは一般教育科目の英語の科目が入っていて、僕は土曜日の2時間目に。教務委員に聞くと、受講生は2次・3次希望の学生が回されているようでした。恐る恐る演習室に入っていくと、18名中5名欠席。僕は気が小さいので土曜日のクラスにされてギスギスした雰囲気ではないかと悲観的な予想をしていましたが、ま普通でした。
 テーマは「アメリカの短編小説を読む/1960年代について考える」。学習目標は、「現代アメリカの作家ティム・オブライエンが書いた「レイニー河」という1968年ベトナム戦争への召集令状を受け取った若者の物語を読み、「戦争に行く」という究極の選択について苦悩する青年の物語を精読しながら、様々に言及されている1960年代アメリカの「対抗文化」の文化的・社会的な事象や人物について考えてみる」事です。これは今まで4年ゼミで読み続けている短編で、今回は2年生と半期で読もうと考えました。