シェークスピアと映画

7月の公開講座シェークスピアについて話す予定です。大学の公開講座なのですが、人文学部の当番で責任者が英文の先輩なので、このような文学〜映画というテーマになりました。日本文化学科の映像論が専門の講師は『蜘蛛の巣城』をやるそうです。僕は英米の映画でシェークスピアという事で構想中。タイトルはどうしようかと迷っていました。
 文化論的には『テンペスト』のキャリバン表象はアカデミックには周知だが、逆に公開講座では少々難解になる。『タイタス』は、『アン花子とアン』の嘉納伝助役で人気を博した吉田鋼太郎がタイトル・ロールを演じて、小栗旬がエアロンを演じていて。その部分は導入に使えるけれど考えたけれど、けっこう残酷だし。で迷った結果、やはり『テンペスト』でいく事に。プロスペローとミランダの映画による配役の違いからキャラクターの分析をしようと今のところ考えています。それと解釈の時代的変遷と現代の解釈について。
 1982年ポール・マザースキー監督の『テンペスト』。child acterssと呼ばれていた14歳のモリ―・リングウォルドが演じるミランダ。モリ―については2012年12月24日のブログ参照。