剽窃の季節

いくつかの科目で試験ではなくレポートで評価していますが、3科目で合計40数本のレポートを読みました。前にも書いたけれど、最近クラクラしなくなりました。けっこうネット上の情報を使っている(コピー&ペースト)せいなのかも知れません。学生が自分で書くと論理的でないので、読み解こうとすると頭が痛くなる。で、最近はそれがなくなったのがいい事なのか疑問ですが。もちろん一生懸命に調べて、さらに自分で考察したいいレポートもあります。
さて今回1本まるまんま盗用したケースがありました。言葉遣いがとても20〜22歳くらいの学生のレベルではない。うーんと思い、ある部分をグーグルで調べてみたら、なんと2000字程度のレポートのほとんど全部が丸写しというか、すべてそのサイトの文書の一部をコピーしたものと分かりました。試験なら不正行為ですが、レポートなので「不可」として理由を書いて返信しました。メールにワードのファイルで作成したレポートを添付して提出するようにしています。提出されたレポートにワードの校閲機能を使ってコメントして、最後に短い講評と評価を書いて返信に添付しています。
だいぶ前にもそんなケースが1回ありました。それ以来なのでそんなに丸ごと剽窃・盗用というのはないのか、僕が経験していないだけのか、久しぶりに出くわして少々驚きました。でも気付かない例もありそう。締切ぎりぎりまで書けなくて学生もせっぱ詰っていたのかもしれないけれど、そんなところで同情しなくてもいいかな。