あきらめない

錦織選手が4回戦に勝って準々決勝に進出が決まった。4回戦の対戦相手は、スペインのダヴィド・フェレール、32歳、175㎝。最高ランキングは2013年全仏で同じスペインのナダルに決勝で敗れた時の第3位。その強靭なフットワークでとにかく走り回って、ボールを返す。基本的にはベースラインでのストロークを得意とするけれど、ネットプレイもするし、どのサーフェスでも安定したプレーができる。
 相手選手の難しいボールでもあきらめない。ラリーを続けているうちに相手がミスとしてしまうと言うタイプの選手です。リターナー(リターンを得意とする選手)でファイターの根性に軽く反感を感じてしまうのですが、フェレールのプレー・スタイルには頭が下がると言うか、敬意を表したい。自分の理想とするスタイルではないけれど、立派だと思います。
 そのフェレールに3セット連取で勝った錦織のプレーが良かったです。ハード・ストロークで、ベース・ラインに相手を釘づけにして、オープン・スペースに打ち込んだり、ドロップ・ショットを打ったり、強力なショットをベースにして、多彩な技でポイントを決める事ができるようになったように見えます。
 「あきらめない」というタイトルでは何回か書いているような気がします。自分があまりにも簡単に「あきらめる」タイプだから。