削る快感?!

所属する人文学部の昨年の第1回人文学会シンポジウムの記録について、だいぶ遅れましたが次回『人文論集』に掲載される事になりました。僕もパネリストの一人として、文学・文化研究と人文学について自分の研究歴を基に話をしました。その原稿は提出したのですが、パネリストの発表後にあった全体討議の記録については、司会の先生が退職されたので、パネリストの一人であり、現在人文学会の委員でもあるので取りまとめを任されました。
 記録されていた音声データを論集を印刷する会社に文字化してもらいました。昔はテープ起こしと言っていましたこの作業はけっこう大変です。テープと言うのはカセット・テープでしょうか。カセット・テープはワープロ初期の頃にデータのメディアとして使っていた事も思い出しました。それがICレコーダーになり、会議の議事録はこれで取って、事務の人がヘッドフォンで音を聞き取りながらパソコンに向かって文字に入力したものを最終的に編集・確認作業を教務の責任者の時にはしていました。1年10回の会議で、4年間やっていたので40回。でも編集と最終チェックよりも入力する作業がずっと大変ですよね。
 さて今回文字になって出てきた、1時間くらいの全体討議は、18、000字ありました。それを6000字程度にしてほしいと論集委員会に言われ、7000字までは圧縮しました。話し言葉と言うのは「〜と思います。」とは言い切らずに、「〜という風に思うんですよね。」のような曖昧な言い回しになっていて面白い、が長くなって。それと話し言葉は同じ事を繰り返しています。そのあたりもどんどん切って3分の1程度に圧縮しました。1時間程度で1万字以上削ったので、自分の編集能力?決断力に自信を持ってしまいました。それでも他のパネリストにチェックしてもらうと、さらに適切な訂正をしてくれて、やはり一人だけのチェックでは足りないと実感、助かりました。