『目撃者』を観る

最近WOWOWで時々『目撃者』を放映しています。たぶん最初にウィリアム・ハートとシガニー・ウィーヴァーを見たのはこの『目撃者』(Eyewitness 、1981)だろうか。似た時期のハリソン・フォードの『刑事ジョン・ブック 目撃者』(Witness、1985年)と間違われやすいですが。ハートが31歳でウィーバーが33歳。僕が30歳の頃に見た映画です。ハートはビルのjanitorをしているのですが、これが字幕では「管理人」とされています。画面では掃除やごみを燃やす場面があるので掃除人・雑役夫?。学校の用務員さんもjanitorです。殺人事件の取材に来た憧れていた女性TVキャスターのウィーヴァーとともに事件の謎を追う作品です。ハート演じる主人公ダリルはベトナム帰還兵で、事件もベトナムベトナム人に関係する話です。ベトナム帰還兵についての映画は項をあらためて。
監督のピーター・イエーツはイギリス出身。マックウィーンのクールで颯爽した動きが印象的な『ブリット 』(Bullitt 、1968) 、『ジョンとメリー 』(John and Mary 、1969) 、『マーフィの戦い』( Murphy's War 、1971)、『ヤング・ゼネレーション』(Breaking Away 、1979)、『ドレッサー 』(The Dresser 、1983)『哀愁のエレーニ』(Eleni 、1985) など作品を並べてみると、孤独な戦いと人のつながりを描き続けたいい監督だったことが分かります。他の出演はクリストファー・ブラマー(54歳)、ジェームズ・ウッズ(35歳)などですが、黒人刑事役でモーガン・フリーマン(44歳)出ていました。モーガン・フリーマンは遅咲きの俳優ですが、あきらめないで続ける事の意味を考えさせられます。