推進力

通勤の必須アイテムになったiphoneのituneで聞くお気に入りの音楽について時々書いていますが、今度はビリー・ハーパー。改めてアマゾンのCDレビューなどみてみると、強直、ストレートな演奏がいいと書かれています。僕もポスト・コルトレーンの黒人テナー代表格の端正なウエイン・ショーター、フリー(ジャズ)寄りのファラオ・サンダースより、音もフレーズもハーパーが好みでした。もう73才になりますが、リー・モーガンにも提供したCapra Blackをアルバム・タイトルとするCapra Black (Strata East)は, 1973、そしてBlack Saint (Black Saint) は, 1975の代表作で、30歳前後の油の乗り切った頃の代表作でした。2枚ともituneに入れて聞いています。きのう通勤の後半で、を聞いてターボが入り、ものすごい勢いで歩いて(走って)しまいました。例えばピアノ・トリオを聞いて、思わず歩きが早くなることはあまりないような。ビリー・ハーパーの中太の、引き締まったテナーの音とミディアム・テンポのスピリチャルなジャズは、聞く者の心を後押しするような、元気が出てくる、推進力と言うか、ドライブのかかる音(楽)なんですね。