捨てる

自宅の本棚と小さい書庫が手狭になってきたので、選んで捨てる作業に入っています。まず『キネマ旬報』。この映画の雑誌(専門誌?)は高校時代に取っていた『映画の友』がつぶれてから買っているので、40年以上になります。ほんのちょっと欠落があるので、完全に揃っているなら引き取ってくれる可能性のある東京の映画本専門の古本屋さんにも売れないしという事でさっぱり処分しました。旬報なので月2冊×12カ月×40年=1000冊くらいになりましたが。20代から30代の頃は繰り返し読んでいた記憶があります。幅80cm×8段くらいの本棚1本分は空きました。本当は2本分くらいになるのでしょうが、実は古い方の半分くらいは古い家に置いてあって、これも家ごと処分する予定。
 で今度はVHSビデオ。アメリカ映画のビデオを研究や授業に使うので、出張で東京に行くたびに神田にある中古ビデオのお店で買っていました。それと録画も含めて500本程度の半分以上を処分。これでも本棚1本分くらい空きます。捨てるのに細かく見たりしては駄目だと思います。どんどん捨てる。それが捨てる事の要諦。
若い時はたくさん本やビデオ、CDを買って、それを並べて見るのが楽しみでした。たくさんあると自分の頭の中身も深くなったような錯覚があります。その時も錯覚だと分かっていましたが、まだ後から読んだり、見たりできるとも思っていました。今は多分そんな事はないと分かり、捨てるのが嬉しい。身軽になって、読みたい、聞きたい本やCDだけがそばにあってほしいと思います。