市場原理と人文学

 3年ゼミに当日誕生日の学生がいたのでバースデイ・ケーキを買って行きました。今年は14名なので15名分カットすると1切れがお皿の上に立たない。でも学生は喜んでくれました。1月に前年度の3年生の当日誕生日の学生用にやはりケーキを買ったのですが、なんと10名の内3名しか年度最後のゼミに出席がない。がっかりしながら4人でケーキをたっぷり?食べました。
今回はテキストの50年代のアメリカ文化(英語)を読むのをやめて、朝日新聞の論壇の記事をコピーして、それを読みながら、パワーポイントで作っていた「教養と現代の知」を見せながら意見を聞いいてみました。まだなかなか活発には意見が出てこない。
 後から気づきましたけれど、黙っているとただ聞いているんですね。それでプリントを読む時も、PPを見る時もノートを取るように言いました。重要だと思う点、分からない点、意見が異なる点などを書いてもらうようにすると、意見が出てきて、議論になる。それと少し意見を言ってくれた学生に急に司会をするように指示するとちゃんと司会的な仕切りをしてくれました。
 ゼミの後半は、論壇で指摘されていた市場原理が教育の世界まで影響している事に関連して、学生が所属する人文学部は経済学部や法学部と違って、学問の輪郭が明確でなかったり、すぐ役に立つ分野ではないけれど、すべての学問の基礎になるようなものだということをもぞもぞと説明しました。