「ノートのとり方」を教える?

 基礎ゼミの第1回目にテキストの順番に来週は「大学について」をやりますと言ったら、「ノートのとり方」の章を先にしてほしいと言われる。確かに大学の授業が始まってその問題を感じている学生が多いのなら、それこそ大学の勉強や生活へのソフトランディングを目標とする基礎ゼミの急務でありますね。
 それで学部のテキストを中心に、各種の基礎ゼミのテキストの「ノートのとり方」の章をあわてて読みました。それぞれ悪くはないけれど一長一短か。僕たちの時には自分で工夫してノートを取ったけれど、今はそれを教える必要があると言う事なんですね。あまり納得しないけれど取り組まないといけない。つまり「ノートのとり方」を教える事なんて考えた事はないのでけっこう苦労しました。
 それでこんな事を考えました。まず僕が10分間程度の講義をして、それをノートに取ってもらう。それは今まで通りのとり方でいい。そのノートを隣の人とノートを交換して、どのようにノートを取ったか検証してもらい、いい点と直した方がいい点を1つずつ指摘してもらう。
その後に基礎ゼミテキストの「ノートのとり方」と皆で読む。そして別な講義を10分間して、一応?「ノートのとり方」を踏まえた上で、ノートに取る。今度は1回目とは違う隣の人とノートを交換して、1回目と同じ作業をしてもらう。うーん、これでどの程度効果があるかはまだ分かりませんが、ノートを取る事に今までよりも意識的に取り組むスタートにはなるのではないかと想像します。またこれも基礎ゼミの重要な役割の一つで、せっかく作ったテキストも生かせるのではと。