見つけた

スティーヴン・スピルバーグの『リンカーン』(Lincoln、2012)をスター・チャンネルで何回も放映しているので、数回に分けて?見ています。エイブラハム・リンカーンダニエル・デイ=ルイス、妻役のサリー・フィールドなど主要な人物を別にして、最近知った顔を何人も見つけました。
まずこの映画は、憲法修正第13条が大きなテーマになっています。1862年奴隷解放宣言は南部連合が支配する地域の奴隷解放を宣言した限定的なもので、しかも戦時中の立法措置として、戦争が終われば効力は失われるようです。それで公式に奴隷制を廃止する修正第13条を議会で可決させるためのリンカーンの苦闘をこの映画では描いています。
さて共和党議員ジェームズ・アシュレイを演じている俳優、見覚えがあると思っていたら、Suits の悪役でした。主人公ハーヴィ・スペクターの勤めるピアソン=ハードマン法律事務所の元共同経営者ダニエル・ハードマンを演じていたデヴィッド・コスタビル。『スーツ』では不倫・横領で追い出されたハードマンが復活して事務所を取り戻そうとする策略が失敗します。『リンカーン』では本来の童顔を生かした穏やかな人物を演じていました。
もう一人はユリシーズ・グラント将軍を演じたジャレッド・ハリス 。『マッドメン』では広告会社を合併したイギリスの親会社から経営再建のために乗り込んできたレーン・プライス役。アメリカになじまない生真面目なイギリス人で、最後には横領がばれて社内で首つり自殺をする可哀そうな役でした。何と父親はリチャード・ハリスリチャード・ハリスは、今の人たちには『ハリー・ポッター』の魔法学校の校長で知られているようですが、古い映画ファンには1963年の『孤独の報酬』でイギリスの怒れる若者たちの系譜を演じ、ハリウッドでは大作ミュージカル『キャメロット』に主演してアーサー王を演じた。その息子のジャレッド・ハリスはどうも毎回演じる役によって印象が変わるので「カメレオン俳優」と呼ばれているらしい。『I SHOT ANDY WAHOLE』ではアンディ・ウォーホルも演じています。写真はウォーホル役と素の時のもの。
最後は、子役から不遇の時代を経て復活したジャッキー・アール・ヘイリー南部連合副大統領アレキサンダー・スティーブンスを演じているのもうれしい?調べてみると、2013年1月20日に彼の事を書いています。子役のその後については、特に一時期不遇でその後復活した場合はうれしい。