まだ新米

 金曜日4年ゼミの最後だった。ティム・オブライエンの「レイニー川」を残念ながら、途中を飛ばして読み終える。みんなの感想を聞いた後、この作品を選んだ意図をあらためて説明する。1960年代のアメリカでは、戦争に引っ張られる若者もいて、今の皆の就活とは比べ物にならないほど、重要な人生の岐路に立たされたんだと。
 その後、恒例の(と言っても2回目だけれど)ゼミの感想も話してもらう。楽しかったというコメントが多くて嬉しかったけれど、勉強になったというコメントがない。もう少し厳しく教えれば良かったと反省しています。どうしても嫌われたくなくて、また女子だけなので及び腰になっていたと自覚しています。でも大学教員になって33年にもなるけれど、ゼミはまだ4年目なので新米なんですね。学部の専門を担当している人のゼミについて羨ましく思っていたけれど、やってみると結構大変です。でも4月からの新しいカリキュラムでは演習を担当しないので、今の2年と1年が3年になった時に担当するのであと2年と言う事になります。
 ゼミも学生の雰囲気で随分と違う。今回の4年は音頭を取る学生がいたので、記念写真を撮る事になりました。ホワイト・ボードに書いている「ぬ」は、ある時「ぬ」が書けなくなった?のを記念しての事です。でも2年間一度もコンパをしないゼミもあるとか。うちのゼミは年2〜3回やっています。今年はもう3回やっていて、後は2月に1回、卒業式の後も1回やる可能性があるので、どうも勉強よりもコンパ優先のゼミと言う事になりそう。