シンディ・ブラックマン=サンタナ

シンディ・ブラックマンという女性ドラマーの1989年のアルバムを多分発売されたころ買いました。でもあまり印象に残らず、CDラックに眠ったまま。でも一昨年だろうか、テレビでジャック・ブルースのブルー・ノート東京でのライブを見た時のドラムが彼女だった。リーダーのブルースよりも、演奏全体を支配しているような技術と迫力が感じられました。パワーフルで、しかもカッコよかった。その時、50代前半だろうか。後から考えれば、カルロス・サンタナと結婚した直後でしょうか。
シンディ・ブラックマンは、ボストンのバークリー音楽院で学び、ニューヨークで、様々なドラマーの演奏を聞くが、Art BlakeyとTony Williamsの名前を挙げているので、ジャズ・ドラムの伝統と革新の両方を目指していると考えられる。1980年代はトランペットのWallace Roneyと共演したり、先述のように自己名儀のアルバムをだし、1990年代はマドンナ、ヴァネッサ・パラディのプロデュースもしたファンク系ポップスのLenny Kravitzのバンドに参加する。その後はジャズに戻りつつ、2010年サンタナのツアー・ドラマーをしている時にステージでプロポーズをされたようです。
ジャズ的には、ロイ・ヘインズトニー・ウィリアムス、ジャック・デイジョネットらの影響を受けているようで、ジャズを基本としているため、他のジャンルでも柔軟に対応できる。まぁ、ジャズのプレーヤーって商業的には成立しない分、音楽技術的には優れているので、ポップスのレコーディングやツアーで生活できるのでしょうね。
 シンディは、高度なジャズのテクニックを持ち、パワーフルなロックのビートと、柔軟なファンクのリズムも表現できるバーサタイルなドラマーだと思います。女性にしてはとか女性ドラーマ―としてはという表現は避けました。