日本の風景
朝7時から10分間、NHKのBSで『ニッポンの里山』という番組を放送しています。何となくチャンネルを回して最初に見たのが鳥取の日南の里山。母方の祖父の出身が鳥取なので見ていました。清流に水車のような仕掛けをして野菜等を洗っています。その水の恵みを大事にしていて、集落の水路にたまった落ち葉をキレイしている。そこにはオオサンショウウオが。
次に見たのが岐阜県郡上市の清流から水舟という箱に水を引いてやはり作物を洗う。アマゴやアユなどがいる清流の奥にはやはりオオサンショウウオが。
今日は佐賀の小城市のヒガンバナが咲く棚田でした。この里山ですが、山里とどう違うか気になりました。例によってネットでは断定的なコメントも見られましたが、この二つは共通する空間で、視点が異なる言葉になると思います。
つまり、どちらも山(自然)と里(人の住む場所)の境界にあって、里山というと山にポイントが、山里というと里にポイントがあると。この2語の熟語の最初が形容詞的に使われ、2語目の名詞により重きが置かれると思います。
繰り返しになりますが、里山は里が近くにある山、山里は山が近くにある里。NHKの番組名は自然を重視した視点で作っているのでしょうね。ま、あまり深く考えていないかも知れないけれど。
いずれにしても、その自然の佇まいと、その自然に愛情と敬意をもって接している人々の生活がとても素敵です。日本の自然と風景って本当にいいなとあたらめて思いました。写真は佐賀の棚田です。