映画についての映画

2011年マーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』(原題: Hugo)を見ました。1930年代のパリのモンパルナス駅の時計台に隠れて暮らすヒューゴは、父親がのこした壊れた機械人形とその修復の手がかりとなる手帳を心の支えとしている孤児。そんなある日、ある事がきっかけでパパ・ジョルジュとその養女イザベルと知り合う事となる。そのイザベルはヒューゴの機械人形を完成させるための「鍵」を持っていたんですが、それはなぜか。
この頑固なパパ・ジョルジュはジョルジュ・メリエスだったんです、映画創生期の偉大な映画監督メリエスは映画で描かれているように第1次大戦をきっかけに、破産して映画界から消えていったんです。映画のようにおもちゃ屋をしていたらしい。そして映画研究家たちから再評価されて、なんとか落ち着いた晩年だったようです。
ヒューゴを演じるエイサ・バターフィールド少年がいいです。目が魅力的。イザベルを演じる1歳年上のクロエ・グレース・モレッツの方が少年のように快活で、エイサ君の青い瞳は憂いがあって場面によっては少女のようにもみえる、青年になる前の少年の両性的な雰囲気と言うのだろうか。2008年にはマーク・ハーマン監督の『縞模様のパジャマの少年』で主人公のブルーノを演じています。
 足の具合は昨日よりだいぶいい。明日も休んで、月曜から出られそうで、ホッとしています。水曜から家の外に出ていないと言う初めて5日間(明日も入れて)。でも幸い「サミイ」論を書き続けて、第6稿になり、有意義でもありました。