アトランタのスーツ・ケース

 今日はこれから6日間の函館出張に出かけます。入試の地方会場担当です。昨年までは4日間の入試の前日に入って準備をしていたのですが、昨年旭川会場が雪でJRはストップ、タクシーで7時間かけて夜の12時ころ到着したという事件があったので、今年から前々日到着。1日は予備ですから、今日の1時に到着して、明日の同じころ会場設営などの準備を始めるまで、丸一日予備日と言うか空きます。ま、のんびりしようかと。
 さて今回のように5泊6日と言う比較的長い旅行用のスーツ・ケースはあまり使いませんでした。一応家にはあるけれどど使う機会がなかったのは、2011年ニューヨーク滞在中(あまり海外のネタがないので、同じネタを使いまわしているようですが、まだ触れていない旅なので)に、12日間の旅行をした時の曰くつきのものです。
 旅程は、ニューヨーク〜アトランタニューオリンズ〜メンフィス〜セントルイス〜シカゴ〜ニューヨークでした。この旅程に何か意味はあるのか。これは僕の関心のある2つの目的をくっつけたのですが、1つは分かると思います。つまりアトランタを外せば、ブルースとジャズの源流をたどる旅。ミシシッピ川を北上します。アトランタはメンフィスと関連します。これはキング牧師の生まれた町と亡くなった町です。
 アトランタには生家をふくむ全米歴史地区が指定されていて、公民権運動とキング牧師の足跡を見る事が出来ます。実はニューヨークからアトランタに着いた空港で、僕らのーツ・ケースが壊れていたので、交渉して航空会社から勝ち取ったスーツ・ケースが今回使用のものです。僕らのは新品のサムソナイトの布製(ハード・ケースではないタイプ)でしたが、アメリカの空港や航空会社の荷物の取り扱いたるや、なんとぼんぼんぶん投げて積んだりしているんですね。ですから一時預かりで布製は傷つきやすい。僕らのサムソナイトは前面の一部が切れていました。でも頑張って交渉した戦利品が今我が家にあるーツ・ケースです。
 10年後の今は、キャスターも前後に動き、素材も強靭になっているでしょうが、今回はこの懐かしの戦利品が登場して活躍する事に。
 実はアトランタの後にモントゴメリーにも行きたかったのですが、ちょうどいい交通機関がない。運転できれば車をレンタルして行けたのですが。この時も免許を持っていない事が悔やまれました。アトランタキング牧師の生家に行く途中は町の中心に近いのですが、けっこう荒んでいて、親切そうな中年黒人男性が道を案内してくれるのかなと思ったら、最後に金をくれと言うのでいやいや?10ドルあげました。その後、通りすがりの女装した白人中年男性と黒人の若い女性の不思議な二人連れから、僕のかぶっていた帽子を後ろ前にして、なるべく観光客に見えない様子でいた方が安全だよというアドバイスを無料で?してくれました。
 その後のメンフィス以降の旅については、のちほど函館から。