最後の授業

 昨日1月25日(金)が僕の今年度最後の授業でした。大学の授業は今日土曜までで、来週の月曜日から1週間の定期試験があり、その後学生は4月初旬まで一番長い休みがあります。
 一般社会?では大学って休みが多いともっているようです。確かに多い。半期15回授業をやっても年間30週、1年52週から引いても、22週あります。ただ正確に言えば、各曜日15回実施するためには15.5週必要で、試験を入れて16.5週、前後期で33週、残り19週です。
 実は学生は授業がありませんが、大学はこの2月に一般入試、採点・合格判定・発表、入学手続き、場合によっては追加合格などがあり、3月に入ると進級・卒業審査、転部・転学科・編入などもあります。
 さて2〜3月も結構忙しいんですよと言うのが本題ではなく、昨日で今年の授業が終わってホッとしたと言う話。実はホッとしつつ、もう少しこうすればよかったという反省も。帰宅してから安堵と反省をつまみにご苦労さんの晩酌を大目にしました。
 で3年ゼミはまた就活のセミナーやインフルエンザで半分の出席。4年生はすでに就職先の研修もある学生もいたけれど、ほぼ出席で読み終わっていなかった短編小説を何とか終えました。作品はティム・オブライエンの「レイニー川」。これは気に入っていて前にも別な授業で読んだことがあります。ただ4年のゼミで使ったのは、就活で血道をあげている若者に、1960年代のアメリカの若者は戦争に行かなければならないという切羽詰まった状況があったんだという事を知ってもらいたかったからです。
 この「レイニー川」は当時のアメリカの社会・文化状況を知るいいテキストで、ジーン・マッカーシーローン・レンジャーやホー・チミンやキワニスなど出てきて、来年はスライドを使って説明しながら読み進めようと思っています。主人公ティム・オブライエンの葛藤と、それも見守るフィッシング・ロッジの老主人の寡黙さがうまく描かれています。
 さて何とか読み終えて、ゼミ生にこの2年間の感想を一言づつ言ってもらいました。基礎ゼミから教えている学生3名、休学して復学した6年も付き合いのある学生など、それぞれこのゼミで良かった(もちろんお世辞もあるでしょうけれど)など、とても嬉しいコメントもあり少しウルッと来ました。また卒業前に一度コンパをする約束をして解散しました。
 写真はレイニー川。