The More You Consume

相変わらず卒研を読んでいます。さっきはロック・ベースをやっている男子のヴィヴィアン・ウエストウッド論。ミニ・スカートを流行らせたマリー・クアントなら知っているけれど、ヴィヴィアン・ウエストウッドって誰?
 これがセックス・ピストルズをプロデュースしたマルコム・マクラーレンのパートナーでパンク・ファッションの創始者だった。丸井の男性マフラーのところにもウエストウッド製品を見つけました。The More You Consumeというのは、この後にThe Less You Thinkと続き、消費者が売り手のプロパガンダに惑わされないようにというメッセージの様です。
 この辺りアヴァンギャルドのアーティストではあるけれど、ファッション・デザイナーなので、売れないとまた商売にならない。でも商売だけでは嫌だと言う商業アーティストのジレンマでもある。女王様の写真にピンを刺したパンクの関係者がDame(男性のSirに相当する女性の称号)をもらったところに、ヴィヴィヴァンさんの複雑で興味深いキャリアをうかがわせる。つまりそれをしてアートとビジネス、伝統と革新の統合と称揚するか、折衷と批判するか。
 この学生の論文は整理されていて分かり易い。ま、自分の意見が少ないと言う難点はあるけれど。